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孤 花の部屋


[148] 3・10卒業
詩人:孤 花 [投票][編集]

君は卒業した

君が壇上に上がる三歩の音に耳を傾け

卒業証書を受け取る姿を瞳に納めた


もっと

ゆっくり

歩いてよ


全く特別なことは起こらなかった

面白いくらいに淡々とした儀式はつまらなかった

そして君は卒業した


私もまた卒業した


心の準備は十分の二倍くらいにしてたから

寂しさの涙は出さなかった

心残りは笑顔で散らした

写真の中の私はしっかりピースを出している


だから大丈夫



君は知らないけれど




私の想いは




君の机の上に

置いてきた。

2009/01/22 (Thu)

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