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孤 花の部屋


[208] 名もない関係
詩人:孤 花 [投票][得票][編集]

理想を根底に
向き合おうとしたって

独りよがりになってしまう

ちょっとした醜いところやそれ以上をも受け入れるつもりでも

相手は大事なところを隠してる

それがわだかまりになったり

しこりになったり

時に傷になったり


そして別れが訪れて
変なプライドがくじかれて
濁った声が溢れてくることを
君は知らないだろう

私が君を信じ切って
思いもしなかったことを
君はずっと心に抱え
黙っていた狡さがあったように

本当の姿を君に見せることが出来なかった

ありのままを見せることは難しい


私の狡さを
君は知らない

君の想像の中では
私は綺麗なままで
歩んで行けるのかもしれない


ありのままで
生きることが
難しくて
それは憧れだったけど

きっとそれではいけなくて

私はもっと
穏やかで柔らかい人にならなければいけない


君がそうしてきたように


今の私は
濁った声が溢れてどうしようもないから

この理不尽な出来事も心から受け入れて笑えるようになったら

その時は堂々と君と向き合えるんだろう

人は誰かを愛したら限りなく美しく透明になれるという

だけど思ったんだ

関わるすべての人達に
愛を持って接することが
本当の出口なんだと


きっと君は
そういう人で

だけどやっぱり
狡さもあって

それは優しさでもあって

まあ

それが人間というやつで


難しいね

人間も恋愛も

人生も

2009/01/24 (Sat)

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