詩人:pereo。 | [投票][編集] |
あなたは灰色の嘘をついた
赤、緑、青、黄...
数々の嘘を塗り固めて
あなたはどんどん見えなくなっていった
あなたが
吐いた言葉も
注いだ愛も
汚く灰色に埋まった
どこで間違えたの?
いつから嘘をついていたの?
どうして裏切ったの?
あなたは最期も嘘をついた
「ずっとそばにいるよ」
あなたは最期に嘘をついた。
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痛い
痛い言葉
あの日の朝
あなたは
目を少し細め
怖がるように
扉を開け出て行く私に
そっと微笑み
声をかけた
「もう一度、顔を見せて?」
あれが最期だなんて
切な過ぎるよ
なんで振り向いて
あなたを見なかったのか
なんでその微笑に
覚悟を感じ取れなかったのか
なんであなたは逝ってしまったのですか?
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人が本物の痛みを感じているとき
麻酔も傷を縫うことも
出来ないのです
ただ出来るのは
うずくまり
くいしばり
呻きながら
ただ時が過ぎるのを待つ
他に仕方が無いのです
そんなときに限って
時は遅くなるのです
ただ出来るのは
そばにいて
抱きしめて
共に泣きながら
痛みを共に感じる
それで痛みが減るわけでもありません
でも他に仕方が無いのです
時が過ぎ
痛みに冷静でいられる様になったとき
初めて人は
そばにいる人に気付きます
人は本物の痛みからは
逃げることは出来ません
出来る事といえば
ただそばにいる事だけなのです
そばにいる事だけなのです
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黒い部屋でキミは呟く
「ここでは貴方を誰も責めない」
理屈も
常識も
うずくまるボクにそっと囁く
「ここでは何をしても良いんだよ」
法律も
責任も
怯えたボクを抱きしめる
「ここでは何もしなくて良いんだよ」
時間も
記憶も
全ては窓の外
汚い風景と共に
消えていった
消えていった
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ずっと
ずーっと
強がって生きてきた
平気なフリをしてきた
いっぱいになって
どうしようもなくなって
そんなボクを
キミは優しく抱きしめて
そっと頭を撫でた
涙が溢れる
もう涙なんて枯れたと思ってたのに
あったかい愛が
胸の傷に染みる
ありがとう
もう少しこのままでいさせて
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疲れた体
疲れた頭
疲れた目
どこか眠気にも似た疲れが
体中に淡く染みる
溜め息と共に
見上げれば深い深い紺の空
ふと
昼間の熱が緩んだ空気が
少し汗ばんだ肌をあおる
疲れが夜の黒に溶けてゆく
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痛い記憶を忘れちゃいけない
残酷な光景を焼き付けろ
崩れる音を刻み付けろ
流した涙は小瓶にしまって
血を吐きながら生き続けるんだ
泣き叫びながら生き続けるんだ
もしも記憶を過去として薄れさせ
安らかに幸せになるのなら
そんな人生は嘘だ
そんな人生は嘘だ
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ボクの記憶は鋭すぎる
話せば他人を傷つける
ボクの記憶は切な過ぎる
他人を悲しくさせる
ボクの記憶は残酷すぎる
生きている事が嫌になる
怒りを糧に生きてきた
憎しみで涙を乾かした
呪いは願いを叶えた
間違ってる?
ああ、分かってるって
悲しくない?
ああ、涙が止まらないさ
それでもボクは
ボクをやめることは出来ないんだ
出来ないんだ
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ボクはロボットじゃないんだ
どれだけ涙が染み込んでも
ショートしないんだ
ただ苦しさが積もるだけ
どんなにボロボロになっても
スイッチは切れないんだ
ずっと生き続けなきゃ
キミはロボットなの?
なら
血と涙でショートさせてあげる