詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
今日は日曜日だってのに
出勤だよ
一週間の疲れも
とれやしない
やや混雑気味の急行電車
座りたくって
座席の前へと入り込む
重い荷物で両手ふさがり
人込みに八方ふさがり
つり革にもつかまれない
ちょっとした揺れにも
バランス崩して
隣のおじさんの足
ヒールで踏んで
どうもすみません
捕まる場所がなくって
ぐらぐらふらふら
あーあ
なんだかアタシの
心みたいね
君と別れたあの日
始発駅なのかな
終着駅なのかな
始発駅だとしたら
終着駅はあるのかな
山手線みたい
同じところを
ぐるぐる ぐるぐる
各駅停車したって
君ほど素敵なとこには
まだ降りれなくて
ホームに流れる
発車のメロディーも
エンドレスリピート
終点まで先着する
特急に乗り換えたいのに
時間が合わないの
苦しくて
せつなくて
愛おしくて
アタシはもう
脱線しそうなの
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
君が赤と言えば
僕は青と言う
君がココアと言えば
僕はほうじ茶と言う
こんな感じだったよね
せめて
君が赤と言ったら
僕はピンクと言い
君がココアと言えば
僕はカフェラテと
言っていれば
まだ未来は違ったのかな
コーヒーとミルクに
なれたら良かったのに
今の僕らは
新幹線の1号車と
最後尾車両
お互い別の方向を
向いたまま
ふたつでひとつの
お箸になれたらいいのに
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
君のとなりで
夜の街を歩いた
手をつなぎ
あたためあう
恋人たち
僕らも少し前までは
そうだったよね
久しぶりの
君の隣は
うれしすぎて
くるしすぎて
宙ぶらりんな僕の手は
君のその手に
吸い寄せられて
でも
そのあたたかさに
やけどしそうで
結局また
宙ぶらりん
本当は君とずっと
手をつないで
どこまでも
だけど もう
君のことを
苦しめたくないんだ
大好きだから
大好きだけど
友達だよ
詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
みんなでわいわい
何回も過ごして
2人で会うのは
まだ2回目だね
友達としてだけどね
それが
「お前は
笑ってる方がいいよ」
そのひとことで
変わったんだ
アタシは友達なんて
思わなくなったの
でも それは
アタシだけみたい