詩人:めろでぃ | [投票][編集] |
仕事中
デスクの内線がなった
電話をとった
君の声だった
仕事の話だったけど
不謹慎だけど
ドキドキして
止まらなかった
いつもと違う君に
ドキドキして
止まらなかった
君はどうかな
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別れているのにね
ひさしぶりに
君のぬくもりを感じた
君のふんわりと
やわいその唇に
触れたとき
いつだったか
一緒に食べた
ソフトクリームを
思い出した
君の大きな腕に
抱きしめられたとき
いつだったか
どこだったか
一緒に乗った
ジェットコースターを
思い出した
堕ちてしまうのが
怖くてたまらなかった
堕ちたと思ったら
あっという間で
もう終わってた
そうだったよね
メリーゴーランドは
乗ったことなかったね
目が回っちゃうから
いま初めて
乗りたいと思ったんだ
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2人が生まれ育った町
2人が出逢った町
2人で過ごした町
自転車で風を切って
車で音楽鳴らして
渋滞の抜け道も
おいしいお店も
いっぱい見つけた
自転車5分で会えた君が
この町を出るなんて
この町を出るときは
2人で一緒に
住むときだって
ずっとずっと
思ってたのに
別れを選んだのは
アタシだけど
ここではない町で
君が
アタシではない誰かと
暮らしていくなんて
たまらないよ
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いつもキレイで
いたいけど
むくんだ足も
クセのついた
髪のカールも
浮き始めた
ファンデーションも
全部どうでもいい
君に会えないなら
どうでもいい
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一口しか飲んでない
アイスラテに
透明の層が重なる
もうどれくらい
ここにいるんだろう
ストロー回しても
音は鳴らない
もうひとくち
甘ったるい
底にたまった
ガムシロップ
「ごはん行かない?」
残してたって
彼からの返事は
来ないまま
閉店を知らせる
メロディーが
ワンコーラス
終わったところで
店を出た
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押して押して 引く
恋愛の鉄則
そんなもの
構わずにいたけど
ちょっと
信じてみようかな
メールも電話も
いつもアタシから
アタシが
連絡しなかったら
どうするかな
話がしたいな
なんて
思ってくれるかな
なんにでも良いから
頼ってみたくなるほど
アタシは今
君が大好きで
君が欲しいの
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2年前の夏
めずらしく君が
プレゼントしてくれたのは
風鈴だった
ぶらさがる紙に
なぜか文字が
七夕の短冊じゃ
ないんだから
って言ったアタシ
叶わなかった
あの頃の願い事
今のアタシたちは
それぞれ何を
願うのだろうか