詩人:アい兎たヲ | [投票][得票][編集] |
マイペースで良いよねなんて
そう見えたりするんだね
確かに近道は混んでるから
あたしはいつも遠回り
肩がぶつかる度に
ごめんねなんて言い飽きたからさ
目的地が見えていても遠回り
だけどね
マイペースは怖い
誰も押してはくれないし
誰も止めてもくれない
壁も無いのに
すくんだ足は動かなくなる
遮る物なんて何も無い
広い広い草原の真ん中で
あたしは来た道を振り返る
誰も来ない
誰もいない
風が吹く
追い風だよ
そうあたしはあたしに
言い聞かせる
力なく笑った足元に一つ
誰かが落としていった
想い出の欠片
あたしは此処に
涙を落として行こう
彷徨った足跡と共に
不自然に踏みつけた草が
彷徨う誰かの道標に
変わる事を祈って
今あたしは
前に進んでいる
そう誰かに伝えたいんだ