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アい兎たヲの部屋


[69] 夢歩
詩人:アい兎たヲ [投票][得票][編集]

歩いて来た筈の足跡は
何時の頃からか見えなくなった

あたしは随分と此処にいるようだ

遠い記憶は彩を増し
酷く整った世界を見せつける

貴方が差し出したラズベリー

酷く甘い味がした

それがもう
偽りの記憶だと気付けずに

あたしはあたしの過去を
修正し続ける

理想の想い出

そんなものがあれば
あたしは今

此処に独りでいる筈も
無いというのに

















2011/06/12 (Sun)

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