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アい兎たヲの部屋


[76] あたしを生んだ人
詩人:アい兎たヲ [投票][編集]

遠ざかって行くのを

ただ‥見ていた

泣いたって仕方の無い事
知っていたから


遠ざかる貴方は

ぼろぼろと‥ぼろぼろと

あたしの心を
優しく締め上げる

もう
姿が見えなくなると

なぜかな‥

お腹の奥から
声にならない切なさが

吸い込んでも
飲み込んでも

唇から零れ落ちるの

枕に顔を押し当てて
力の限り泣いてみた

固く閉じた筈の目に映るのは

貴方の笑顔と泣き顔なんです

もし‥あの時
あたしが嫌だと泣いていたら

貴方は

まだ此処に

いてくれたのかな





2011/11/06 (Sun)

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