詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
同じ空の下にいるって
知(わか)ってるけど
それだけじゃ淋しいから
"つながっている"
確かな実感(あかし)がほしくて
短いメールを送ります
まだ気遣いだらけの
下手くそなメールだけど
一生懸命考えて
精一杯の勇気で
送信してます
だから
君からの返信はとても嬉しくて
どんなに些細なことにも
どんなに遅くなっても
必ず返してくれるから
僕は幸福です
いつもありがとう
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
新しい世界に飛び込んで
1年が経った
去年は
嫌われないようにすることで
いっぱいいっぱいだった
今年は
少し自分を好きになってみよう
と思う
去年
友人(ひと)を大事にしたように
今年は
自分も大事にしようと思うんだ
自信が持てなくて
空気になりたかったけど
新しい世界は思った以上に
心地好いし
大好きな君ともっと関わりたい
そっと見つめるだけじゃなくて
普通にお喋りして
一緒に笑いたい
そう思うんだ
だから
頑張ろう
自分を好きな自分に
変われるように
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
桜舞う帰り道
1枚
2枚と
風に乗る様が美しくて
そっと手を差し出した
まるで
吸い込まれるように
引き寄せられるように
すっと滑り込んだ1枚の花びら
優しく掌で包み込み
ゆっくり開いて
風にお返しする
桜散る帰り道
風のように
桜のように
しなやかに歩いていく
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
それは風に誘われた山桜のように
空(くう)を滑り
空(くう)を舞い
さらさら流れていく
5月の風に抗うことも
何モノに縛られることも
決してなく
意志があるかのように
ひらりひらり泳いでいる
とらわれず
とらえられず
その姿は
風に誘われた山桜のよう
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
自分がおかしい
足元が崩れていく感じ
足元から崩れていく感じ
自分自身が下から
細かい細かい砂になって
消えていく
それなのに
恐怖はない
焦燥感もない
ただ
自分がおかしいという
自覚だけがある
足元が崩れる
堕ちて逝った先で
僕は何に捕らえるのだろう
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
上を向いて夜の道を歩く
今夜は星が綺麗だから
鳴らない携帯をサイレントにして
好きな音楽に抱かれ
きれいな星空を眺め
夜風で心を満たし
自分の世界を味わおうとする
いつもより少し上を向いて
夜の世界をゆっくり吸い込む
鳴らない携帯はサイレントで
ひとり夜の街に溶けていく
今夜は星がきれいだから
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
紡がれた言葉は嬉しくて
差し出した手に残る温もりは
目が覚めても消えなくて
君の気持ちが夢じゃないことを
僕に教えてくれる
温もりに君を想い
胸のトキメキに君を探す
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
僕には
たくさんの友達がいる
大事な家族がいる
大好きな彼女がいる
でも
きっと僕は誰かひとりでさえ
支えることができていない
なぜなら
支えてほしいと思うときに
誰に助けを求めていいのか
それすら分からないのだから