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里雨夜の部屋


[196] 闇と光と君
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闇の中にも光はあった

儚くて
か細くて

一瞬で
消されてしまいそうな光が


確かにあったんだ







でも

手を伸ばせなかった



手を伸ばせば

消えてしまいそうで
消してしまいそうで

怖かった


すがるには
前にある光は小さくて

抱えるには
内にある光は大きくて








奪われるくらいなら
消してしまうくらいなら

僕の意思で手放そう








痛手は全て受ける
傷は癒さず背負っていく



だから
幸せになっておくれ












僕は君の思い出になりたい

忘れられることはなく
君を乱すこともない


君の思い出になりたい

2009/07/22 (Wed)

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