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里雨夜の部屋


[427] 冬から春へ
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3月に入るといつも心細くなる


雪解け
田畑の土の臭い
日射しは暖かいのに
追い越していく風は身に凍みる

さよならと初めましての狭間の季節

青春時代(かこ)に馳せているのか
復職(みらい)を思っているのか

自分でも定かではない

子供(げんじつ)を抱き寄せても
なんだか不安で足が地につかない


腹を括るしかない


新しい季節はすぐそこだ

2022/03/08 (Tue)

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