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高級スプーンあと何年の部屋


[112] 名付け親を探して
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

愛おしく感じていたのは
第三者だったからで
遠くから見て楽しんでいた
間違いがあってはいけないという
考え自体が間違いで
過ちを犯し続けて
犯している間は
さぞかし気持ち良かったんだろう
と今も同期できない
自分の心に欲望にさえ

美味しいものはないか
肉を食べた
女も食べた
どれも知った味覚ばかり
これ以上はないか
これ以上はないか
異常はないか
正常でした
病気と呼んでくれなくていい
ただ
名前を呼んで欲しい
カテゴライズして欲しい
あのオリの中にいる奴みたいに
愛されたいんだ
それはお前で
それもお前だ
どおりで
キャッチボールが出来ないはずだ
自分を騙せるくらいに
自分を羨ましく思いたかった
望んでいないくせに
全て知っていて全て拒んでいる
見ていたんじゃない
見られていた
オリの外から
欲情した眼で
こっちを見るな

2022/08/21 (Sun)

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