詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
今にも消え入りそうな炎は
しぶとく明日もゆらめいているのだろう
桜の最後の花びらだとしたら
華麗に散りたいが
生き後れたこの姿はどうだ
そんな傲慢な考えを捨て
白昼夢の部屋から外に出ろ
寄り添う人の手を払い
傷つけ涙を流させた過去は消えない
うずくまるほどのつらさだったのか
誰も覚えていない父の背中より
狭い視野に映るドラマ
特別感のない苦悩に己を重ね
動かない私は未だ透明な不鮮明
今にも消え入りそうな炎は
しぶとく明日も揺らめいているのだろう
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