詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
救いのない作品が
世の中に認められているのを
見た時
救われた気がした
月も照明も
どこまででもを照らさない
明るい言の葉と音の裏側
薄暗がりから暗黒へ
まだ見ぬ深海生物に
多様性という名の
スポットライトが当たる
可哀想や面白がる視線を浴びても
素知らぬ顔で
今を生きる
たまたま救われなかった
出会えた偶然に
何を重ねても
黒一色
あなたの現実は変わらない
と言っても
覗き込むのをやめないの
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