詩人:咲麻 | [投票][編集] |
放課後、窓の外を眺めてた
風に揺れるカーテンでかくれんぼ
意識半分、指先でなぞる文字
ざらざらとした表面にインクの匂い
ふと落とした視線が
キミの欠片をみつける
伝えたくて何度も練習した二文字を
言葉にする代わりに探し出す
指先に触れた物語は行き場を失って戸惑う
色んな物語が誰の為なく存在する
この場所に、
もしもタイムスリップ出来たなら
小さな物語りを1つ
こっそりと置いて帰りたい
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大人なのに何も出来なくて
子供ものくせに悟った顔をする
本当に、ほんと?
出来ないフリで逃げてるだけで
悟ったフリで背伸びしてる
大人 子供
おとな こども
ただの単語で仕分けして
自分自身を非難する
他人を羨んでみる
疲れるね
疲れたね?
もうフリはいらないよ
笑って泣いて、たまに怒って
それでいい
それでいい、ね
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誰でもない
貴方にただ気が付いてほしくて
少しでも女の子だと意識して欲しくて
普段着ない可愛らしい服を着る
少し踵のある靴を履く
毛先を少し巻いてみる
貴方は何も気が付かない
好きじゃない
嫌いじゃない
どうでもいい存在
いっそのこと嫌いだと言って
その方が
少しでも貴方の意識にあると思えるから
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さよならの代わりに笑い
泣く代わりに鼻歌を歌う
巡り会った時には終わりがあって
辿り着くことは無意識のうちに拒絶される
気が付いてしまったんだ
どうしようもない気持ち
こんなにも抗えないのなら
知りたくなかった
自分で思っていたよりも、ずっと
貴方のことが好きでした
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強くなりたい。と
君が泣く
これ以上、強くならなくていい。と
私は笑う
私は君が
弱いと思った事なんて
一度だってないんだ
何も出来ないと
わからないと泣く君に
何も出来ず
どうしたらいいかわからない私は
ただ横にいて
君が泣きやまないから
私は代わりにずっと笑ってます
気が済むまで泣いたなら
今度は一緒に笑ってみませんか?
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campus noteの最後のページ
何も書かれていない真っ白な空間に
伝える事の出来ない思いを描く
試験前の甘えた君に
呆れた表情の裏に隠す
可愛くなれない私
何も言わずに去った
置き去りにされた私と
貸し出したはずのノート
戸惑いに俯いて涙
風が知らせる
色付いた空間
君の背中を追いかけて…
描かれた想いは
癖のある文字で
「好きです」
「俺も」
H18.07.06
詩人:咲麻 | [投票][編集] |
忘れていたんじゃない
必死に考えないようにしてた
何もない顔で笑って
本当はその二文字が悲しい
何もなかった様に変わらない
貴方の言葉が苦しい
戻れない関係も
戻らない時間も
本当は全部
ぎりぎりで溢れてしまいそうなんだ
詩人:咲麻 | [投票][編集] |
雑音の多い生活が
本当は少し好きだ
電車の音も
子供の泣き声や笑い声も
風が通る音も
虫や鳥の鳴き声も
たまに全てを拒絶するけど
目を閉じてそっと
耳を済ます
何気ない日常の中で
どうって事ないこんな事が
どうしようもなく愛おしくて
大切で…、