詩人:咲麻 | [投票][編集] |
壊す事は簡単だった
必死になって掻き集めてみても
もう元には戻らない
戻せない
また新しく創ればいい?
でもそうして
感じてしまう違いを
どうして埋めればいい?
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不幸話に食い付く
幸せな話は話半分
話は大袈裟に
身振り手振り
可哀想ねって
哀れむのが好き
嘘付く事に疲れてしまった?
後ろ向きに助けてって
誰かの助けを待ってる
白馬の王子様なんて
いないんだよ
語る不幸話に
終わりは無い
出口も無い
いつだって
自ら溺れにいくんだから
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一生懸命な自分が
あまりにも滑稽に思えて笑った
こんなにも近くにいるのに
その距離は遠い
もう少し
もう少し
ほんの少し
触れたかっただけ
側に居たかっただけなのに
言葉、うらはら
大丈夫は逆さま
バイバイさえ
顔を見れずにいった
振り返ってしまえば
染まってしまう
こんな私の気持ちに
どうか気が付かないでいて
変わらぬ瞳で
笑っていてくれればいい
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構わない、と思ってた
君にとっての
存在価値なんて
排泄的な
そんな利用価値
寂しさを
紛らす存在だとしても
それでも、いい
そう思ってた
1番近い
誰よりも近い
優越感に戸惑い
割り切ってた思いが
ガラガラと崩れる
近くにいる時間が
長ければ長くなる程
知れば知る程
欲しくなる
全てが欲しい、と願う
君の気持ちさえ
この身体の中に
閉じ込めてしまいたい
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朝、目が覚めたら
君になんて言おうか
まずは
おはよう
熱々の珈琲に
僕の気持ちかき混ぜるよ
傷付ける事も容易だけど
傷付く事も簡単だったね
生傷絶えないよ
下向いて歩いてたら
必ず何かにぶつかった
バカヤロー
を、叫び走りたい気分
ねぇ、泣き疲れて眠った
そのわけをそっと聴かせて
今日の気分は如何
ミルクと砂糖はお好みで
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このカメラで写し出したモノ全て
切り取ってしまえたなら
その空間の全てを
一枚のフィルムに写し閉じ込めてしまえたなら
現実世界から
消してしまえたなら
毎日のように
シャッターを切るでしょう
邪魔なモノ
嫌いなモノ
見たくないモノ
何度も何度も
繰り返す
そしていつか気が付く
犯してしまった過ち
切り取ってしまった邪魔な現実に
そっと写り込んだ大切なモノ
消してしまった大切なモノ
残るのは独り
佇む私とその後悔
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いつになっても慣れないまま
早く着きすぎて
そわそわ
あの人は来るかな
なんてドキドキ
遠目に見付ける
あの人の姿
ホッとして
少しだけ泣きそうになる
お待たせ、なんて
その笑顔に
呼吸が一瞬止まるよ
いつになっても慣れないまま
そのまま
いつまでも慣れないでいよう
いつか
全ての時間を共有する日が訪れても
たまに
不意にまちあわせしよう