詩人:咲麻 | [投票][編集] |
真夜中に訪れた
礼儀知らずの寂しさ
隣を見れば
誰かの気持ち良さそうな寝顔
だんだんと
着々と
近付いてくる
叫んでしまいたのに
ままならない呼吸と
溢れ出す水分が
邪魔をする
耐えきれず
すがりつく
ふと見上げたその顔は
よく知っている
眠たげな表情
それでも力強く
温かな腕の中
優しく撫でる掌と
規則正しい呼吸
さようならを告げよう
そしてまた
温もりに包まれ
眠ろう
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むかしむかし
あるところに…
そんなお伽噺なんかじゃないよ
小さい頃
人のモノばかり欲しがった
あの子のの持っている
おもちゃが
何もかもが
キラキラと
輝いて見えたんだ
少しだけ大きく
でも何も変わらない
誰かの幸せが
羨ましくて
ほんの少し妬ましく
壊れてしまえばいいと
願うこともあったんだ
少しだけ大人に
大人になったかはわからない
欲しがること
しなくなった
人の持っているモノ
人の幸せを
ただただ
眩しく感じるだけ
本当はまだ
子供のまま
欲さないけど
あげない
この手の中の
大切なモノ
少しだけなら
分けてあげよう
でもあげない
不確かな存在を
ぎゅっと握りしめて
離さない
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小さな石が
重く
大きな石が
軽く
なかなか均等には
なれない
何度となく
口づけるよりも
愛してると囁かれるよりも
ただ一言
貴方の本音を聴きたい
試行錯誤
捨てて拾って
また捨てて…
繰り返しながら
何食わぬ顔で待ってるよ
泣いても笑っても
何も変わらない1日ならば
少しぐらい
強がって立っていたい
過不足な関係に似合う
永久不変の錘を1つ
どうか私にくださいな
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途切れないメールも
不意打ちの電話も
どれもこれも
嬉しくて
にやけてしまうけれど
寂しくて
泣き出してしまいたくもなるんだ
会いたいも
愛してるも
どれもこれも
言葉の羅列なんて
いらないよ
会いに行こう
君の笑顔に触れる
それだけで
なんだかすべて
満たされてしまうから
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決して強くはない
でも、弱くもない
そう思っていたんだ
君と出会ってから
あべこべ
守りたいが為に
強くなる
失うのが怖くて
弱くなる
触れたくて仕方がないのに
傷つけてしまうのが怖い
傷つけてしまうのが怖いのに
会えば力一杯に抱き締めてしまう
感情を抑えられないのに
感情表現は出来なくなってしまう
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でも
何かと理由をつけて
自分を正当化したい
だけど
否定されるのは怖いから
否定してしまいたい
だって
孤立するのは怖いでしょ
いつだっていい子で通したい
自分に自信がないから
なんだかんだと意味付けしたい
だけど
こんな自分は
捨ててしまいたい
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とても幸せなんだと思う
支えられ
励まされ
叱咤され
でも時に疎ましく
全てを振り払って
独りになりたい
そう思うんだ
ちょっとした出来事に
あんなにも笑って
腹筋が痛くなってしまう
それでもたまに
死んでしまいたい
そう思うんだ
思うだけ
だけ、だよ
もしも神様に近付けて
そこが射程距離なら
きっと撃ち落としてしまう
どーか、導かないで下さい
元よりソウゾウなんてしないで
あなたの照らす未知筋が
何よりも怖い
誰かがそばにいてくれる
独りになりたいと思う
死にたいと思う
生きたいと思う
十分過ぎるくらい
幸せなんだと、思う
だから、どうか
私の近くに存在しないで