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亜子の部屋


[1] ドロップ
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

バステルブルーの
いくつもの驚きを含んだ
はじけるスウィートドロップ

硝子細工の小瓶から
きみがくれるドロップを
僕はとても愛してた

何度舌でころがして
いつからか味が消えても
苦みのむこうに
雨上がりのような
目が覚めるほど胸のすく
薄荷味が見つかるのを
待っていた

それだけを待っていた

黄色信号が点滅する交差点でなくした小瓶の蓋を
とりに行ったきり君は戻らない

独りよがりのなかで
歯をたてれば
ドロップが
ころん とないた

噛み砕こうか
いっそのこと
いやまだ砕かない砕けない



2006/06/22 (Thu)

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