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亜子の部屋


[2] 帰り道
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

黄昏が帰り道を
教えて消えて
隣家の影と
空がくっつく頃
昼の残した
アスファルトの匂いに
また君に会いたくなった

なにもない夜が
君を鮮明にして
孤独に愛が現れて
また苦しい

甘い匂いに
軽率を欲しがって
モンシロチョウのような
不確かな軌道で
出会いと別れの帰り道を
ひとり

ここまできたから
ここからいくよ
もう少し


2006/06/22 (Thu)

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