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亜子の部屋


[20] 十六夜
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

いつかの通い道にみあげる
ささやき揺れる笹の葉と
沿うように
歩く速さの川の流れを見つければ
緑の風のなか
不器用に折った笹舟の
消えてははねる
姿を思い出す
前を走る誰かの顔と
笹舟の行方は
雲の縁取り
侵食する空へとけた

はたして
いつかの笹舟のように
この一瞬も蒼穹のかけらになりはてるのだろう

十六夜の月のように
宇宙の影に吸い込まれていくあなたの頬の輪郭を
斜め後ろから目でたどり
今あなたを
これきりとばかりに
あなたを想う



2006/09/11 (Mon)

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