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亜子の部屋


[28] 雨上がり大地の上
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

願いを賭けそびれた星屑が落ちる間に1秒は過ぎて

あの人をのせた車が走り去る間に10分は過ぎて

紫陽花をゆくカタツムリの歩幅の間に1時間は過ぎて

初恋を追いかけるように
1日は過ぎて

思い出したように1年を拾いあげる

そこで見つけた忘れ物と
抱きしめていた宝物

どちらも貪欲に執着し
静かな覚悟の谷間に後悔を投げ捨てて
たったひとつだけでも
差し出せる自慢の品を丁寧にしまってから

雨上がり大地が起き上がる空の下
君と会いたい


2007/07/06 (Fri)

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