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亜子の部屋


[31] 文通
詩人:亜子 [投票][得票][編集]

遊んでいたどんぐりの独楽が倒れて季節が育つと
きみはあっさりと目をさまして
未練のレッテルを貼ろうとしていたわたしの服の裾をにぎった
ちいさな欲求と手紙を添えて

期待が跳ねる敏感なまなざしと
虫も喰わないまっさらな一言の
ボクヲアイシテル?


わたしの言葉のなかで
きみだけが聞くものはそう多くないから
誰もが聞くわたしの言葉のなかで
きみにだけ意味を持つものがあるならば

文箱のなかそわそわ芽を出す間もないこの距離が
きみとわたしをつくってる





2009/10/08 (Thu)

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