詩人:桜井 楓 | [投票][編集] |
人は時の波に漂う
明日への思いは月夜の灯りと共に
いまを照らしてくれるものはあるのか
人との会話のなかで探す日々よ
切ない明日を怖れて
眠れない夜に
まだ今日という日を
この時間を大切にして
人は時に涙が溢れる
思いはいくつもの繋がりのもとに
いまはこうして
願いを抱いて
いくつになっても大人になることを夢見る
一人きりの部屋で
この夜がどんなに静寂でも
胸の中はいつも張り裂けそうな気持ち
人は時の波に漂い
明日への思いは月夜の光に照らされて
どこまでも深く 深い海のように
沈んだら いつか落ち着くのか
流した涙もそこへ辿り着くのか
思いはいくつもの季節とともに
いまはこうして
切ない風が水面を撫でたなら
僅かな波が涙を流してくれる
いまはこうして
膝を抱えて
願いを抱いて
いつの日か大人になること
夢を見てる…