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洲砂の部屋


[2] 浴室に浸る
詩人:洲砂 [投票][得票][編集]


「肩までつかれ」と
愛された頃の
浴槽の深さといえば
それは
それは
大層なもの

今では
肩を沈める前に
湯が溢れ
日々、苦笑

「三十数えてから」と
叱られた
カラスの行水も
いつしか
過去のおはなし。
今では
そのまま眠りたい


浸るべき時間は、尽きず

そんな
浸る、浴室


2007/01/22 (Mon)

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