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無人の部屋


[8] 羨望
詩人:無人 [投票][得票][編集]

終わった物語を続けようとした少年は
汚れた手を空にかざした
ハッピーエンドはいらない
呟いた声は風に運ばれた
枯れ葉が舞った
言いかけた言葉はあの日の自分に言いたかった
冷たい冷たい風
空を泳ぐ寒冷鳥は何を見つめてるのかな?
暖かい明かりに彩られた町並み
幸せそうに歩く人達
羨ましかった全て全て
空に 冷たい空に落ちることができたら 俺も寒冷鳥になって 仲間と一緒に飛べたのかな?
俺はなぜ俺なんだろ?
なぜ俺に生まれたんだろ
運命を切り開く力は平等なのか?
少年の目の前を枯れ葉が舞って
冷たく閉ざされた空に落ちていった

2010/11/19 (Fri)

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