詩人:屡華 | [投票][編集] |
一番はじめにかがやいて
一番さいごに消える
一番星。
いつも 一番
いつも ひとり
いつもひとりだけ
はじめとさいごに
いつも いつも
ひとりだけでかがやく
ほかの星が 君を見つけてかがやけるように
ほかの星が 無事に消えていけるように
いつも見守るんだ
君が見守るんだ
いくらさみしくても
君は見守るんだ
そんな君にプレゼントだよ
手作りのお星様の、お人形
これでもう、ひとりじゃないよ
君よりもさみしくて 優しい子は、きっといないよ
だから
大切にしてね
わたしの、作ったお人形。
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[明日会おうね]
約束だよっ
[指切りげんまん]
嘘付いたら針千本飲ます。
[指…切った]
約束
守ってくれなかった
君
あの日
消えてしまった
君
もう
地球上何処にもいない
君
肉体を
ダンプに跳ねられた
君
[明日会おうね]
約束だよっ
[指切りげんまん]
嘘付いたら針千本飲ます。
[指…切った]
詩人:屡華 | [投票][編集] |
何か物事を探しては
追いかけ、掴んで、逃がしてしまって
いつも失敗繰り返して
僕は失敗「繰り返して」
何か形を探しては
追いかけ、掴んで、また逃がしてしまって
また失敗繰り返して
僕は失敗「繰り返して」
形を永遠に追ってゆく
永遠=価値の無い、形を追う
二度と掴めない
形を追う
詩人:屡華 | [投票][編集] |
嘘、
つくの…嫌なんだ?
そんなの只の偽善者でしょ
だって、じゃあ今君が話してる言葉は嘘じゃないの?
ふっと、時々
気付いてごらん
君も平気で人に嘘をついてるよ
嘘をつくのが大事なのかは解らない
けど
君がバカ正直に本当の事を言って
傷つく人が沢山いる事を
……理解してくれたら、有り難いけども。
ほら、
今僕が 嘘を付かずに君に話をしたよ
君は今
傷つかなかった?
詩人:屡華 | [投票][編集] |
僕は醜い家鴨の仔
鷹が鳶を産んでしまった
僕は醜い家鴨の仔
誰しも僕を笑いながら底なし沼へ落とす
僕は醜い家鴨の仔
言葉の洪水。溺れ、差し伸べる手の幻覚を魅る
僕は醜い家鴨の仔
綺麗な物が大好きな人間が
綺麗な物が大好きな人間の筈が
僕に手を差し伸べた
僕に愛を植えた
Like a death?
or.
Angel...?
歪んだ形を好んでみた
少し愛を植えてみた
少し笑顔が戻ってきた
仮面に笑顔が戻ってきた
詩人:屡華 | [投票][編集] |
…この年、世界は酷かった。
行動に制限はなく 全て許可された
死ぬも生きるも勝手だった
毎日家に帰らない子供 やる気のない学校教師 コンビニから菓子パンを盗む少女 その少女を強姦しなぶり殺すコンビニ店員 そのコンビニ店員のアナルに汚い自身をつっ込む警官
自由で 天国で 地獄だった
何故、許されたのかと言えば
とうとう…
人間が太陽や水、自然のエネルギーを使い果たしてしまったんだ
学者が予想したより、ずっと早く。
ハムスター、小鳥、兎、猫などの小動物は既にとうの昔に息絶えていた
そして有毒ガスや汚染された空気を吸い、ボウフラが沸いている水を飲み、殆どカビだらけの食物を喰った者達は
未確認生命体へと変わり
人々を襲った。
此は全て人間の所為だ。
そう発表した学者達は 約2日後に全滅していた
恐らくその言葉に怒りを覚えた人間が 殺してしまったのだろう
僕は考えていたんだ
人間は勝手に生まれたわけではない
神が生んだのだ と。
神は初めからこの世界が滅ぶ事を予想していた……?
いや、
神は俺達のここまでの進化を見逃していたら
もう既に修正のできない所まできてしまった時に気づいたのなら
……
疲れた。
幾ら考えようが、
神が答えを出してくれる訳もないし
そもそも僕は神を信じてはいなかった
少しばかり 僕も狂っていた
薄く微笑み
窓を開けた
その先には
薄汚れた空
力ない太陽
咳込む空気
絶望の人間
……………
僕だって
、
汚い
疲れたと称し
考える事を諦めている
恨むべき対象を探し
泣き叫んでいる
。
僕の世界、全滅まで後数秒。
〜fin.
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僕は
声を張り上げる部活をしてるんだ。
それを初めて知った君は 次の日の放課後にのど飴をくれたよね。
今まで僕は人前では泣かなかった筈なのに
ポロポロと涙が溢れてた。
ごめんね、君は驚いて謝ってたけど
すごく嬉しかったんだ。
あののど飴、美味しかったよ。
嗚咽を上げた僕の 枯れかかった喉には丁度良い潤い
あののど飴、美味しかったよ。
君は僕の心まで潤す事ができるんだね。
ありがとう。
あの日から 毎日のど飴をくれる君へ
僕から最大の感謝を込めて。
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玄関に孤独が落ちていた。
部屋に暗黒が落ちていた。
ウォークマンの中には
お気に入りの悲しい曲がいっぱいつまったMD
明かりを付けず
ベッドに寝ころんで独り泣いた
P.M 7時。
ぬいぐるみを抱きしめて
携帯をパカパカ
ことあるごとに開く。
いくら待っても来ないメールは
意味のない空白を要した。
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風は糸で アタシに絡む
皆は気付かず 歩いてる
アタシに気付かず 歩いてる
ケータイひとつ持って
空をとびたい。
お菓子をひとつ持って
空をとびたい。
大切な人ひとつ持って
空をとんで良い?
大切な私ひとつ持って
大切なこの世界から抜け出したい。
だれも気付いてくれないから
アタシって言う存在を
だれも認めてくれないから
アタシって言う存在を…