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シンラの部屋


[108] マグカップ
詩人:シンラ [投票][得票][編集]

風の匂い
変わってゆく頃は

いつも不安。

いまも不安。



眠れぬ夜に
雑音混じりの
ラジオ抱えて

小鍋で
コトコト
ココアを沸かして

いつものカップを
温める



古い洋楽
流れてる



マグカップに
両手を添えて

不安な夜を
暖めて



だいじょうぶ。

だいじょうぶ。



きっとこうして
今までだって。

2014/10/16 (Thu)

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