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リリの部屋


[131] くちづけ
詩人:リリ [投票][得票][編集]

唇だけが
君を感じて
唇だけが
さよならに
気付いていた

ふたりは
微妙な距離が
不安に変わって
いつしか
手を
離していたんだ

子供だったね、と
笑うには少し
苦い思い出


何度も恋をして
誰かと
くちづけても
忘れられない君

今でも時々
逢いたくなるのは
唇に残った
君が優しいから―


2008/02/25 (Mon)

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