詩人:村和緒 | [投票][編集] |
紙の上に大量のふけを落としながら
地球温暖化は本を読み終えるとつぶやいた
「俺の時代は終わった」
海上の非戦闘員を沈めながら
地震はスクワットをやり終えると大地に話しかけた
「縄文時代はコアな時代だった」
ロッテルダムの都オランダで
原子撮影機の高速シャッターが2回きらめいた
「ドラえもんはパーマンに勝てない」
煙草が私を吹かしながら唸った
「全ては私がハゼを釣る時のゴカイだったのだ」
雪の上には大地が降って居た
私がシルクロードで卵を割る生業に従事して居ると次々と英詞が送られて来た
私の中の私が私に因縁をつけながら私への贈り物に私好みで私とは無関係な私を私宛てに届けてくれました
訳して見るとエスキモーが交易を求めて来た
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八王子市がやって来て卵割りの芸を見せてくれた
節子が死んでもう五カ月になるのか
節子の好きだった清元はもう見に行きたくない
八王子市は俺のそんな心の中を知る由も無く、卵割りをぽつねんと続けて居る
あんなに人に教えるのが下手だった俺も
今では地名にすら芸をしこめる程に進歩したんだ
誇らしげに芸をする八王子市が
誇らしげに芸の終了後に
胸を露わにせんばかりに
胸を反らせる姿と
俺のハートが重なった
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仕事が終わって控え所に戻って来ると
テレビには飛行場で卵を割るゴリラが映し出されて居た
レポーターの説明によると
ゴリラを密輸しようとした密輸団と
警察の打ち合いになり
そのどさくさに紛れて10頭のゴリラが
脱走して仕舞った様だ
大騒動になったがゴリラは芸が仕込まれて居り
卵を見せると卵割りをして笑顔を見せる芸を
仕込まれて居る様だ
そこで大量の卵が飛行場に運び込まれた
そのような訳で私は件の映像を見たと言う訳だが
ゴリラが笑顔を見せるのは
餌にありついた時だけじゃ無いんだと
驚きを新たにした
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ゴリラの戦闘員は防災訓練に参加して居たが
途中で気分が悪くなった
俺ってさあ唯の戦闘員なのにアマゾンの野郎
いきなり第一話からスーパー大切断使って
俺の両手両足ちょん切って仕舞いやがったの
お前ディレクターの指示聞けってそれ使うの
最終話でだろ
脚本に無い技ばかり使うし
あっと言う間に打ち切りだってえの
********************
ゴリラの言って居る事が少しおかしいので
ちょっと心理テストして見ましょう
ここに新車と中古車が有ります・・・・・・
全て言い終える前にウホッホッホと新車に飛び付いた
ここに大きな・・・・・全て言う前に(以下略)
なるほどゴリラでも大きな新型車を望んで居るのですね
ではここに有る車はどうでしょう
ゴリラは怪訝そうな顔をして居る
この車はボディーはワックスでタイヤは最近新発売のタイヤピカピカで完全洗浄して有りますが実は乗車10年以上の物でした
さすがゴリラ君分かってるねえ
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電車にて卵割りの芸が披露された
乗車中のたくさんの小学生に非常に受けた
ゴリラ君、この最新のテレビはハウマッチ?
「ウホッホ60万円」
ウホッホ正解です
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人魚姫」/厨房へ入ろうとしたら狭い通路で全裸の人魚が廃液を捨てようとして居た/私は私1人分なら通れると思って通ったので有るが何時もの癖で中途半端にしか着て居なかったエプロンを前でヒラヒラさせて居たのでそれが全裸の人魚の臀部に触れて仕舞った/全裸の人魚は少し怪訝そうな顔をしたが何事も無かったかの様に廃液を捨て続けて居た/*****/それから何事も無かったかのように月日は過ぎたので有るが/或る日クレーマー担当の部長から苦情を言いに来た専業主婦が野菜にゴリラがびっしり付いて居ると怒鳴り込んで来たがどうしたものかと相談を持ちかけられた/そんな馬鹿なと思って見に行くとなんとミニゴリラがびっしり本当に野菜に付いて居るでは無いか/小さいんだけど全然とれなくて/なるほどこんな小さいのに実に精巧に出来て居る/それどころかおもちゃでは無くて本物のゴリラでこんな小さいのが居るとは/赤ん坊でもこんな小さくは無いぞ/しかも卵を産んでどんどん増えている/ゴリラもミニだと卵を産んで増えるのか/私は気持ち悪くなり片っ端から卵を潰し始めると/止めて下さいとその主婦から制止された/どうしてです際限も無く増殖しますよ/言っては見たが私には彼女の気持ちが分かる様な気がした/彼女はそれを王様ゲームで手に入れて居た/すなわち野球券で10人抜きを達成して男を全て脱がして仕舞ったのだ/その証として王様ゲームの王様の地位を与えられ/ミニゴリラ付きの野菜を手に入れたのだ/彼女の希望は極上の野菜だったがそれが偶々あのような物を掴まされクレームしてきただけなのだ/ふと見ると今まで彼女の激昂の為さして気にも留めなかった彼女の顔が何日か前の全裸の人魚にそっくりなのに気付いてはっとした
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私は雨合羽が無くなったので精神的指導者であるメントアーのメン=トアーさんの所へ相談に行った
さあ、あなたも人のせいにするのは止めて神の名を称えるのです
しかしあれはヘリコ・・・
だまらっしゃい、神は偉大で絶対なのです。たとえあなたにその意図が無くても神に対して他の何かを対置させるなんてもってのほかです。あなたにそのつもりが無くても既に神をけがすとくしんの罪を犯して居る事になるのです。神とは他のどんなものとも比ぶべくも無い絶対至高の存在なのです。おお、あなたはヘリコプターなどと文明の利器を持ち出して神をけがすのか。とんでもない。けがわらしい。汚らしい。神に比べたら文明の利器など無能無用なものにすぎないのですよ。
私はメン=トアーさんの所を後にして不思議と高揚感が湧きあがって来たが具体的にこの高揚感をどう活用したらばよかろうかと言う段になるとてんで何も思い浮かばないのであった
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ゴリラは大穴を狙った
勿論その方がゴルフボールが入り易いと
判断したからだ
ゴリラはパター専用のゴルフクラブを手に持つと
精神集中して小穴なんかには目もくれずに
目をかっと見開いた
これまで閉じられて居たゴリラの目が
かっと開かれた時
お釈迦様の目が静かに開かれた時の様に
ゴリラのみぬちには生気が漲り
頭からは湯気が立ち
周りに居る人たちはゴリラにコスモを感じた
この後すごい事が起こるのだが
それは又別の話である
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ゴリラの古本屋で私は先週の木曜日本を
10冊ほどを1050円で購買した
君そりゃいかんよあそこでたった10冊
なんてゴリラが憤慨して当然だ
私の友人いかねあめさんはそう忠告してくれた
「最低でも20冊は買わないとゴリラも御立腹だよ」
いかねさんはそう忠告しながら
私を貰ってくれないかしらとウインクした
私は関係無いねとウインクはやり過ごして
本題に入った
「こまごまと余分に働いた分がどうもスペイン銀行に積み立てられてる見たいなんだ」
「そうなの?」
「そう、そりゃ希望の光に比べたら圧倒的に働いて居ないんだけど何かゴリラの匂いがしてね」
私はとりあえずゴリラの古本屋へ潜入捜査を開始する事にした
いかねさんも付いて来てくれたが
さっきプロポーズを断ったためか少し冷たかった
そこで我々はすごいものを発見するのだが
それはまた別の話である
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貧しいゴリラは雨合羽が出て来てほっとした
しかし暗証ナンバーが分からなくなって混乱した
おまけに部屋の炬燵のスイッチが勝手に入ってるし
こんな事ならプラグごとコンセントから抜いて置けば
良かったとゴリラは思った
春風駘蕩としてほんわかとした
ある良き日の出来事であった