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村和緒の部屋  〜 投稿順表示 〜


[61] 卵の黄身
詩人:村和緒 [投票][編集]

乗り降りする人も居ないのに扉が開くと
寒いなあと思うが電車を降りると
私は行列のしんがりに居る十二月は
師走とも言うし十二月の後に再び一月に戻るから
月の数字が極まる(ラストナンバー)だから極月とも言う
福耳でいらっしゃる野仏様の周囲には赤のまま(犬蓼)が生えて
居るのを見ながら帰って来ると
家では乳房程の張りがある卵の黄身を使って
卵御飯を作って食べた。寒卵は健康にいいそうだ
再び外へ出ると路地販売で冬菜が売って居る
冬菜の青さが空の青さも覆って居る様だ

以下5句を参考に詩作しました。
乗り降りのなきドア開く寒さかな 水戸吐玉
行列のしんがりに居る十二月 くんせい
福耳におはす野仏赤のまま  わらび
乳房ほどの張りある黄身や寒卵 恥芽
冬菜売り空の青さも包みをり 綾

2014/12/21 (Sun)

[62] 電車
詩人:村和緒 [投票][編集]

袋ごと割って焼芋を渡して居る私は
やぶけそうな静かな午後を野水仙を見ながら過ごして居る
これから売る仔牛の名を決めかねて居ると春の雨が降って来た
ゆっくりと曲がる電車を見て居ると冬木立が屹立して居るのに今さらの様に気付く
電車に乗れば優先席には誰も居ない、さみしい。
もう少したっていなさいと自分に言い聞かせて居ると車窓から
雪だるまが置いてあるのが見えて来た。

*以下6句を元に詩作しました。
袋ごと割って焼芋渡しけり 風の鳥
やぶけそうな静かな午後です野水仙 伏兎
売る仔牛名を決めかねる春の雨 大塚正路
ゆっくりと曲がる電車や冬木立 草紅葉
誰も居ぬ優先席の寒さかな 岡本ニャオカ
もう少し立っていなさい雪達磨 清水ケンジ

2015/01/20 (Tue)

[63] 何故1個しか食べられないのか
詩人:村和緒 [投票][編集]

プリンの載ったケーキを食べる
クッキーの様な土台の中にも
フルーツがあってそれは少し余分だと思う
母はモンブランを
父はショートケーキを
姉は答えてくれないながらチョコレートケーキを食べたのだと思う

父は必ず誕生日のケーキを4個買って来る
4人家族なのだから当然の様だが
少し違う
姉と母の誕生日だと5個買って来て
誕生日の主は
2個食べられるからだ
何故私の誕生日の時だけ1個しか食べられないのか
神に聞くと
私の名前が「〜〜〜一」だからだそうだ。

2015/05/14 (Thu)

[64] 甥っ子、義姉、タンギー爺さん
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甥っ子が磁石を持って来て
俺にどくように言う
甥っ子のおめがねに叶わない
行為が目立つとまずいので
義姉を呼んで来て
甥っ子の心をやわらげる
必ず怒る義姉が言うには
せこいタイミングは
口の中で発生するので
外に漏れるのもそのせいなのだから
甥っ子に従わなくてはならない
和歌が無くても
口中に目いっぱい食べ物を詰め込んでも
どうしても義姉を怒らせるわけにはいかなかった
タンギー爺さんが上から下がって来て「やあ」と言う
スワヒリ語をしゃべって居る様なタンギー爺さんは
義姉とはグルで
摘果実験でもパートナーで
二人が出て来るタイミングはいつも不思議で
そんな意味でも義姉が怒る訳はないのだが
野心を持った帰りには
どうしても現れる国事御用係の様な
タンギー爺さんは貴重だった
甥っ子もおこらせたくないし義姉も怒らせたくないので
前方を飛び出して来る猫に
それをやらせようと思って
うちにこもった

2016/09/24 (Sat)

[65] 短歌
詩人:村和緒 [投票][編集]

アボカドは当たり外れが大きくて食べる瞬間ギャンブルと成る(昨日の夕食だったような気がします)
耳糞が掃除されたら動画まで耳かっぽじってよく聞いて居る(今年の5月末以来の感慨)
熊ちゃんの切手が並ぶ十枚の枠(わく)は真(ま)みどりポストを占める(今日の15時台)
屁をこけば謝罪の根拠となるのかもしかし私は夜の大仏(今日の23時13分)
ゴミ漁りして居る顎鬚(あごひげ)長き男(ひと)我に気付かず北を向きたり(今日の15時台)

2016/09/29 (Thu)

[66] あっと言う間に寝て仕舞った
詩人:村和緒 [投票][編集]

水曜日に
ヤッターマンが下りて来て
驚いても
昼餉の撮影は外せない
火曜日の夜の玄関に
水曜日の昼餉直前のヤッターマン
木曜日のバスのダイブと
列挙しながら
私は火曜日の朝と木曜日の朝に
イージーをやって居たのではないか
いや、木曜日の朝はオアーズによって
イージーは阻まれたのだ
そして直ぐに寝て仕舞った
川島道行が5時12分に亡くなって居たのだ
時間も確認しなかったので
何時ごろにイージーをやろうとしていたのか
今となっては分からない
あっと言う間に二度寝の闇に包まれてしまったのだ。

2016/10/14 (Fri)

[67] 過去の短歌より
詩人:村和緒 [投票][編集]

なぜ梨を食べると
ジャミロクワイを思い出すのか
分からなかった
彼の楽曲の「バーチャルインサニティ」を
思い出すのかはさらに分からなかった
10月1日に始まった「短歌」文書も
遂にリードオンリーメモリーに入って
新たな上書きが出来なくなっていたと思ったら
今やってみたら書き込みが出来るではないか。
相変わらず舌先の口内炎が
気に成っているようだが
大抵は舌先にできているように錯覚して居るだけで
実際は舌先よりはいくらか後退した位置に
出来ている場合が多い。

2016/12/05 (Mon)

[68] 俺のきっかけ
詩人:村和緒 [投票][編集]

花の周辺に
ゴミが堆積する
土塗(まみ)れの花に
坂を転げる自分を見た
ソネットでの昼餉は
チキンラーメンで
生卵は中々固まってくれない
私は「俺のきっかけ」を歌い続けた

2016/12/18 (Sun)

[69] りもさんよ
詩人:村和緒 [投票][編集]

りもさんよ
北条泰時はえらかった
図書館から借りて来た
「北条泰時」と言う本が
返却時に返却に持ってきたつもりが
家に戻っていたほどだった
りもさんよ
横井庄一さんが書いても
可笑しくないような
真っ赤なサヴァイヴァル本も
すごかった
図書館に借りに行って
館外利用券が無くなって居て
家に戻って居た
りもさんよ
2010年は財布が家に戻って居た
7月の暑い時だったような気がする
干支(えと)人形が並べられた箪笥(たんす)の上に
財布は戻って居た、家に戻って居た
今では干支人形もなくなってしまったが・・
りもさんよ2010年はもう一度
財布が再び私のポケットから消失した
その時はポケットから落ちて
交番に届けられて居たようであるが
りもさんよ
落したところがどうも古本屋だったような
古本屋で財布を落としたらしい
2010年8月下旬。

2017/01/06 (Fri)

[70] 誰の事ですかね
詩人:村和緒 [投票][編集]

東側に鉄道が通って居る家で
私は暮して来た
イタリは西側にあった(当然だ)
よく通る電車があるからと言って
よく徹夜する訳でもなかったし
井上陽水の「東へ西へ」ではないが
「昼寝をすれば夜中に
眠れないのはどういう訳だ
満月空に満月」
を文字通りやってしまった感じの昨日だけは例外
打てと言う命令は
壁ドンとは全然関係ないし
黄色の夏休みもなかったし
ワインのイエローテイルは美味かったが
クラスですなおな
いのうえさんって誰の事ですかね?

2017/02/03 (Fri)
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