詩人:村和緒 | [投票][編集] |
ゴリラは脳卒中になったけど人間の病院には行かず
ゴリラの病院に行く事にした
人間の病院ではいろいろうるさく言われるからだ
まあ本当はゴリラの態度が悪いからからいろいろ
言われるのだけれど
何にしろ病気の治療に全然関係無いのに
家族関係とか経済力など根掘り葉掘り言って来るのには
閉口した。挙句の果てには
その原因はずばりずばりずばりとうるさいよ
だからゴリラは人間のでは無くゴリラの病院にしたのだ
しばらくするとスクールバスがやって来た
ゴリラはこれから模試を受けに行く必要もあった
社会人入学制度を利用して医学部を目指して居るのだ
座禅を組んで精神集中を学び集中して勉強出来るようにも
配慮した
さらに建築現場へ働きに言って学費を稼ぐ事も怠らなかった
こんなに頑張って居るゴリラはそろそろ限界だったが
その時誰かがゴリラのかんにさわる事を言うと
ゴリラに後光が差しとてつもない事が起こるのだが
それはまた別の話である
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
私は夏祭りの輪投げ大会では何時も優勝して居た
それにはこんな訳があった
トロフィーに輪をすっぽり入れるとラジコンカーが貰えると言うので
大いに発奮した少年時代があった
初めのうちは入ったよ見て見てと喜び勇んでも
駄目だねわっかが斜めに傾いて居る
すっぽりはまったわっかが地面と平行になってないと駄目なんだ
はまったわっかが地面に対して少しでも角度が出来た居たら駄目なんだよ
と、よく却下されたものだ
そんな事を繰り返して居るとラジコンカー欲しさから
私も随分トロフィーにわっかをすっぽり入れるのがうまくなり
やった分だけラジコンカーを分捕る様になり大変嫌われるようになった
とっとと夜逃げしやがれ余所へ行きやがれと罵声を浴びせられたものだ
そんな時は違う夏祭りの会場へ行き何処へ行ってもラジコンカーをせしめたものだ
その度に違うラジコンカーを貰いコレクションも増えたが
そのうち輪投げ開帳者が独自に連絡をとりあい
まるで私を逃走犯人の様に扱って
写真も出回って輪投げ拒否に会う様になったのも懐かしい思い出だ
そんな私も今では夢はナメック星人と言うまともな社会人として生活しており
なので趣味はピッコロを弾く事ですが
ピッコロってあの高音域のフルートより更に1オクターブ高いじゃん
などと誇らしげな自分に嫌気がさしますが
現状には一応満足して居ます
個人的な感慨ですいません
私の少年時代の思い出です(多少嘘も交じって居ますが)
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
ゴリラが運転する列車が鉄橋にさしかかると
急ブレーキがかかった
「馬鹿野郎俺に運転中は電気ショックを与えるなと
言って居るだろう」
どうもゴリラの運転士に誰かがイタズラをしたらしい
猛吹雪の中ただでさえ視界不良の難しいシチュエーションに
ゴリラは少し気が立って居た
客の中の誰かが格差がさーと言っただけで
「馬鹿野郎俺の前でカクサの話はするな」
と、いらだった
ゴリラは運転士をやる前はホームレスで乞食をやりながら
生活をやりくりして居た時期があった
そのときのあだ名が「ひだのあれ」だったので
何かの拍子に誰かが「ほらあれよあれ」とか
「ひえー水が止まらない」と言っただけでも
取り締まっていたほどなのだ
そこで堪忍袋の緒が切れたゴリラはある決意を秘めて
社長室に乗り込んで行くと奇跡が起こるのだが
それはまた別の話である
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
ゴリラは何か手続きをするたびに
失投乱闘を繰り返し
大型車の中で居酒屋を開いたり
小学生をもてなすのに疲れた
そこでゴリラは息子のゾーンに
二輪車をプレゼントすると
捜さないで下さいと言う書き置きを残して
失踪して仕舞った
ゴリラが失踪してから町も相変わらず変わり映えしないが
一つだけ変わった事がある
それはこの町が初めて全国イルミネーションコンクールで
一等賞を取って全国にその名をとどろかせた事だ
いやあゴリラさんのおかげですよと寺の住職は
大喜びで喜びの詩を弟子達に言わせては
喜びを皆に触れて回った
と言うのは何を隠そうこの町のイルミネーションを
開発したのは誰あろうゴリラだからであった
企画設計製造設置全ての工程にゴリラが必ず
直接陣頭指揮は言うに及ばず自ら図面を引き
企画書を立案し製造ラインの職工教育を
自らやったまさにゴリラのイルミネーションだったのである
その後ゴリラはこのうわさを聞きつけて
とんでも無い所から帰って来るのであるが
それはまた別の話である
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
貧しいゴリラは雨合羽が出て来てほっとした
しかし暗証ナンバーが分からなくなって混乱した
おまけに部屋の炬燵のスイッチが勝手に入ってるし
こんな事ならプラグごとコンセントから抜いて置けば
良かったとゴリラは思った
春風駘蕩としてほんわかとした
ある良き日の出来事であった
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
ゴリラの古本屋で私は先週の木曜日本を
10冊ほどを1050円で購買した
君そりゃいかんよあそこでたった10冊
なんてゴリラが憤慨して当然だ
私の友人いかねあめさんはそう忠告してくれた
「最低でも20冊は買わないとゴリラも御立腹だよ」
いかねさんはそう忠告しながら
私を貰ってくれないかしらとウインクした
私は関係無いねとウインクはやり過ごして
本題に入った
「こまごまと余分に働いた分がどうもスペイン銀行に積み立てられてる見たいなんだ」
「そうなの?」
「そう、そりゃ希望の光に比べたら圧倒的に働いて居ないんだけど何かゴリラの匂いがしてね」
私はとりあえずゴリラの古本屋へ潜入捜査を開始する事にした
いかねさんも付いて来てくれたが
さっきプロポーズを断ったためか少し冷たかった
そこで我々はすごいものを発見するのだが
それはまた別の話である
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
ゴリラは大穴を狙った
勿論その方がゴルフボールが入り易いと
判断したからだ
ゴリラはパター専用のゴルフクラブを手に持つと
精神集中して小穴なんかには目もくれずに
目をかっと見開いた
これまで閉じられて居たゴリラの目が
かっと開かれた時
お釈迦様の目が静かに開かれた時の様に
ゴリラのみぬちには生気が漲り
頭からは湯気が立ち
周りに居る人たちはゴリラにコスモを感じた
この後すごい事が起こるのだが
それは又別の話である
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
私は雨合羽が無くなったので精神的指導者であるメントアーのメン=トアーさんの所へ相談に行った
さあ、あなたも人のせいにするのは止めて神の名を称えるのです
しかしあれはヘリコ・・・
だまらっしゃい、神は偉大で絶対なのです。たとえあなたにその意図が無くても神に対して他の何かを対置させるなんてもってのほかです。あなたにそのつもりが無くても既に神をけがすとくしんの罪を犯して居る事になるのです。神とは他のどんなものとも比ぶべくも無い絶対至高の存在なのです。おお、あなたはヘリコプターなどと文明の利器を持ち出して神をけがすのか。とんでもない。けがわらしい。汚らしい。神に比べたら文明の利器など無能無用なものにすぎないのですよ。
私はメン=トアーさんの所を後にして不思議と高揚感が湧きあがって来たが具体的にこの高揚感をどう活用したらばよかろうかと言う段になるとてんで何も思い浮かばないのであった
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
人魚姫」/厨房へ入ろうとしたら狭い通路で全裸の人魚が廃液を捨てようとして居た/私は私1人分なら通れると思って通ったので有るが何時もの癖で中途半端にしか着て居なかったエプロンを前でヒラヒラさせて居たのでそれが全裸の人魚の臀部に触れて仕舞った/全裸の人魚は少し怪訝そうな顔をしたが何事も無かったかの様に廃液を捨て続けて居た/*****/それから何事も無かったかのように月日は過ぎたので有るが/或る日クレーマー担当の部長から苦情を言いに来た専業主婦が野菜にゴリラがびっしり付いて居ると怒鳴り込んで来たがどうしたものかと相談を持ちかけられた/そんな馬鹿なと思って見に行くとなんとミニゴリラがびっしり本当に野菜に付いて居るでは無いか/小さいんだけど全然とれなくて/なるほどこんな小さいのに実に精巧に出来て居る/それどころかおもちゃでは無くて本物のゴリラでこんな小さいのが居るとは/赤ん坊でもこんな小さくは無いぞ/しかも卵を産んでどんどん増えている/ゴリラもミニだと卵を産んで増えるのか/私は気持ち悪くなり片っ端から卵を潰し始めると/止めて下さいとその主婦から制止された/どうしてです際限も無く増殖しますよ/言っては見たが私には彼女の気持ちが分かる様な気がした/彼女はそれを王様ゲームで手に入れて居た/すなわち野球券で10人抜きを達成して男を全て脱がして仕舞ったのだ/その証として王様ゲームの王様の地位を与えられ/ミニゴリラ付きの野菜を手に入れたのだ/彼女の希望は極上の野菜だったがそれが偶々あのような物を掴まされクレームしてきただけなのだ/ふと見ると今まで彼女の激昂の為さして気にも留めなかった彼女の顔が何日か前の全裸の人魚にそっくりなのに気付いてはっとした
詩人:村和緒 | [投票][編集] |
電車にて卵割りの芸が披露された
乗車中のたくさんの小学生に非常に受けた
ゴリラ君、この最新のテレビはハウマッチ?
「ウホッホ60万円」
ウホッホ正解です