詩人:くじら | [投票][編集] |
フェードアウトしてゆく雑音と
群青色に溶けてゆく雑念
静寂の音色の中で
瞼を閉じて身を委ねる
君は誰を想う?
山肌に雪をまとい
夜のとばりに
その白の輪郭を張り付ける
落とした視線の先
梺に散らばるイルミネーション
見下ろしながら
ビルの隙間を抜ける
ハイウェイが夜を登ってく
喧騒は遥か空の彼方へ
幻想はその先の宇宙へ
想いを馳せる
広げた羽に力を込めて
広がる空の星を頼りに
失敗して落っこちたら
笑ってよ
「バカだね」って
だから傍に居て欲しい
多くの過ちを繰り返してきたけど
今もまだ
安心して立っていられる
この場所が唯一の
僕の居場所なのかもしれない
昨日の自分に小さく
サンカクをつけた
この先もずっと
変わらないまま
取り敢えずの安堵と戯れる
それでも諦めたわけじゃない
もう一度走り出そうとしてる
ここから
いつの日か
飛びたくてウズウズしながら
いつだって視線は空を見てる
目印のない夜空へ
一寸先は闇でも
恐さを押し退けて
飛べるよ
きっと
「不安」という
雲を突き抜けて
「自信」という
助走をつけて
「自分らしさ」という
羽を広げて
今日も低空飛行で
君を探しにゆく