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誰か一人でも僕の存在に気付いてはくれないだろうか?
僕は僕として、ずっとここにいるのにまるで透明人間のよう。
誰にも僕が見えないかのようだ。
僕は否定された人間だから、君に想いを伝えることすらできないよ。
君のことが好きで好きで好きで好きでたまらないのに、それはこの口から発せられることはない。
もし、僕が僕の気持ちを君に伝えたら君はどんな顔をするだろう?
否定?
蔑み?
それとも理解できないと全てを拒絶する?
この気持ちは紛れもない本当の気持ち。
もし君と愛し合えるなら、僕は君に優しくキスをしよう。
何も心配ないと、君を包み込む。
絶対に君を傷つけることがないように、君の盾になる。
しかし、君に選ばれる確率は二分の一ですらない。
それこそ幻かもしれない。
泣いても叫んでも、僕は選定される立場にしかないのだ。
僕はまた、奥に押し込められ、出てこないように頑丈に蓋をされる。
身動きもできず、僕はずっと君の夢ばかりを見る。
僕はエゴの固まり。
誰をのことをも傷つけることしかできないのかもしれない。
君を守りたいだけなのに…
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もしも僕に魔法が使えたら
君をここから逃がしてあげる
でも君は僕の想いを知らない
僕はいつも笑っていて、それでもいつも泣いている
いっそ、消えることが出来れば楽なのかもしれない
僕は透明になり、それに誰も気付かない
嗚呼…
君が僕を思って一粒でも泪を流してくれたならば…
僕はそれだけで生まれてきたことに感謝できるのに
好きだ
愛してる
言葉にしようとしてもそんな陳腐なものにしかならないけれど
僕の気持ちはそんな言葉じゃすまない
僕が空気の一部になって君に吸い込まれたなら
一瞬でも君の生きることの糧になれたなら
すぐに吐き出されたとしても
それでも良いと思えるだろう
気付かれなくてもそれでいい
魔法使いになりたい
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ある雨の日。
いっぱい雨が降っていた。
ふと、いつも見掛ける白い猫を思い出した。
会った時は足に擦り寄ってきて、甘い声で鳴くあの子。
(お腹がすいてるのかなぁ)
痩せた体に首輪もない。
その猫が野良猫であることはすぐに分かった。
きっと寂しくってひもじくって私に甘えてるんだってことも。
でも私にはどうしてあげることもできなかった。
家で猫を飼うことは禁止されているし、管理人が団地に猫が居つくことを嫌って餌もあげちゃいけない。
ごめんね。
私は自分可愛さにこの子に何もできないでいる。
「そんなの当たり前だよ」
「規則なら仕方ないでしょ」
「信じられない!せめて餌くらいあげれば良いのに可哀想!」
きっと色んな事を思う人がいることもわかってる。
雨が降る時どうしてるんだろう?
そう思ったら、階段の下で雨を凌ぎ、その子はまだここにいた。
どうか、この子の居場所を奪わないで。
身勝手な私の一つの願い。
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「私は貴方の友達すらなれていないの?」
心の中でつぶやいた。
あんなに楽しみにしてくれてたのに、私の姿を見てがっかり顔。
昨日は飲みすぎたから会う時間は手短に。
私がついて行くのも迷惑そうに、前へ前へ振り返りもせずに進んでいくの。
いつもは吸わないはずの煙草の吸い殻が灰皿をいっぱいにしていく。
メールをずっとしている貴方を見ると、私は孤独になった気がする。
行くところは貴方に任せるから、少しでも楽しく過ごして笑おうよ。
でも答えは
「ご自由に。俺に聞かれても困るんだけど」
私は悲劇のヒロインなんかじゃないけれど、少し涙がこみあげた。
別れ際のさよならもない。
貴方は走って去ってゆく。
私が多くを望みすぎたのかなぁ。
帰りに友達に電話して、一緒に帰ってもらったよ。
本当の友達ってこうじゃない?
さっきまで空元気絞りだしていたのに、自然に話がはずんでウキウキした。本当、ありがとう。
でもね、私は多くを望んだつもりはなかった。
一緒にいて楽しかったねって一言だけ言ってほしかった。
これは恋心なのかな?
もしそうなら私は一体何人の人に恋したんだろう。
ワガママ言ってごめんなさい…
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この世の中で自分程心の弱い者はいないだろう。
心は見えない点のように小さくて、薄い外装はまるでガラス細工のように触れればすぐに壊れてしまう。
どうして自分はあの人のように温かく、まるでふわふわの落ち葉のベッドみたいに少しずつ降り注ぎ、優しさを敷き詰めることが出来ないのだろう?
空は青く、雲はどこまでも流れていく。
海は広く、どんなモノでも受け入れていく。
自然は全く嘘がなく、いつも輝き続けている。
私もいつかは貴方のようになれるだろうか??
人は誰でも脆いけれど、私にも誰かを大切にすることが出来るだろうか??
私は強くなりたい…
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私はうまく笑えませんでした。
楽しくないと笑えない…そんな子供でした。
妹はいつもにこやかで、屈託なく笑います。
感情を素直に出せる、そんな子です。
私は年が上なのに、いつもつまらないことで妹と喧嘩しては負けて泣いてばかり。
今ではそんな私が頼りないのか妹は私の世話ばかりやいています。
私は仕事に就いてから、愛想笑いを覚えたけれど妹の無邪気な笑顔には全然かなわない。
いつも自分を出すことを恐れず、姉よりしっかり者の妹。
私が妹に唯一対等に勝負できるのは妹を大切に想う気持ちかもしれない。
と言ってもきっと引き分けだろうけどね。
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叫んでも叫んでも伝えきれない想いがある。
君の顔に触れたい。
触れて、触れて、君の感触を僕に焼き付けたい。
抱き締めて、抱き締めて、君の全てを僕のモノにしてしまいたい。
君の笑顔を見るのが僕の一番の幸せさ。
その為なら何でもしたい。
こんな僕は最低と思うかい?
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今日はちょっぴりお酒を飲んでしまいました。
そして、君を思い出しています。
一人がこんなに寂しくなってしまったのはきっと君のせい。
君の声を聞かないと心にぽっかりと黒い穴が開いてしまったようになる。
出来ることならこのお酒のせいにして、君に想いを伝えてしまえたら良いのに。
意気地のない私にはそれすらできない。
「君が一番好きだよ。」
そう言えたならなぁ…
「二番は誰?」
なんて野暮なことは聞かないものよ!
君がいないと私じゃないの。
じゃあ会う前は一体誰だったのなんて意地悪は言いっこなし。
この想いよ、君に届け!
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打ちのめされた昔の恋が忘れられない。
それはきっと私が悪かったんだっていうのは自覚していた。
私は高校の時に恋い焦がれた人を未だに想い続けている。
好きの一言どころか、話し掛けることすら出来なかった片想い。
それを諦め切れないでいる。
その片想いを引きずったまま、何年か過ごしたある日、私を好きだという変り者に出会った。
私はその人だけでなく、誰を恋愛対象とも出来ない。
だって、心はあの人に捧げたままだから。
なのに、あの時私の中の悪魔が囁いた。
「どうせあの人は手に入らないんだから、こいつで寂しさ紛らわしなよ」
私には天使の言葉が届かなくて、悪魔の言う通りにしたのだ。
でも付き合い時を重ね結局思い知らされるのだ。
“私の求める温もりは彼じゃない”
きっと私は、あの人が自分の手を引いてくれさえすれば、彼を置いて地獄にだって私は行ってしまうだろう。
優しくなれない私。
彼は私の心が見えないままであることでプライドを砕かれた。
別れの時、私は自分のしたことすべてに愕然とする。私は彼を傷つけることしか出来なかった??
自分が付けた彼の傷は、癒しても癒しきれない深さの物。
何もかもごめんなさい…
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まるで花びらが開くように夜空に舞い上がる大きな花火。
知ってる?
花火が散った後、その花の形のままで白い雲のような花が一瞬だけ姿をあらわすんだよ。
色とりどりの花も綺麗だけれど、真っ白な花もとても幻想的。
貴方には白が一番似合う。