無理して笑う前に
泣いちゃえばいいよ
笑うことならば
いつでも出来るって
教えてあげるから

泣くことは
生まれた時から
知っていたの。

笑うことは
見よう見まねで
覚えたの。

君が笑うなら
私は笑うことを
忘れないよ。

格好付けようとしてもさ
右と左の袖が
不釣り合いなんだよ

素直になれよ
なんて台詞はまだ
意味を使いこなせないや

大人なんだから、とか
勝手に一区切りしてる
子供なんだよ

感情は苛立つほど
素直なのにさ
表現するのがこの皮一枚

だから
しわくちゃになるぐらい
ほぐしてやりたいよ

せめて
誰にでもわかるような
笑顔をしてみたいよ

一度は味わったような
子供を目指してる
所詮は大人なのさ

１〜９のボタンで
描くような気持ちは
薄っぺらいかな。
好きって言葉を
一発変換
現実はこんなに容易いかな。
隙でも空きでもないのは
確かだけど。
何だか味気ない気がして
あ行だとか、さ行だとか
色んな想いを
送信することも
消すことも出来ないまま
二つ折りにしたんだ。

泣き虫
なんて言わないで
それはあなたの前でだけ

いつも笑顔
なんて言わないで
それもあなたの前でだけ

君みたいになりたい
なんて言わないで
そんな‘君’なら
私もなりたい

機械じみてない？最近
リアクションは固定
空気との同一思考。
オキシライドだとか
どこかにはめ込んだら
何か起きる気がしてきた
量産型ならば
無理して
僕じゃなくても良いんだ
この背中にスイッチが
あるならば
どうか　どなたか
お切りになってください。

夜
めずらしく空なんて見たら
星があって
そこまではいつもと同じ
なのだけど
それが綺麗だったから
困っちゃった。
流れ星も見たの
どこに行くのか
とか考えてみたけど
それが分からないにしても
綺麗だったから
いいの。
手は振らずに
さよならだけ呟いた
聞こえてなくても
いいよ。
今日の空は
綺麗だったから
いいの。
手には入らないけど
逃げも隠れもしないから
今だけは私のもの。

『太陽が雲に隠れた』って
誰かが言う。
でもそういう時
太陽は
『あの人、雲に隠れた』って
思っているはず。
それにね
雲からしてみれば
『みんなのことが見れた』
って
思うかもしれないし

みんな違うんだよ。

そりゃあもう、消え入りそうな僕ですから
今とか、此処とかに必死です
明日とか、昨日とかは少し大変です
それでいいんです
そりゃあ僕ですから

そりゃあもう、薄い僕ですから
輪郭をどうはっきりさせるかです
なぞり過ぎて汚くもなります
それでいいんです
そりゃあ僕ですから

難しいことはいいんです
構ってられる程、大きくはないですから
今に忙しく
自分に正しければ
それでいいんです
今、僕は僕ですから

こんなにたくさんの人が居て
これほど多くの詩があるのに
君を想う詩は俺にしか書けなくて
その逆もまたしかり

とか言ってみたいよ