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タキシード詩者の部屋


[22] 幻想?
詩人:タキシード詩者 [投票][編集]

誰か一人でも僕の存在に気付いてはくれないだろうか?

僕は僕として、ずっとここにいるのにまるで透明人間のよう。

誰にも僕が見えないかのようだ。

僕は否定された人間だから、君に想いを伝えることすらできないよ。

君のことが好きで好きで好きで好きでたまらないのに、それはこの口から発せられることはない。

もし、僕が僕の気持ちを君に伝えたら君はどんな顔をするだろう?


否定?

蔑み?

それとも理解できないと全てを拒絶する?


この気持ちは紛れもない本当の気持ち。

もし君と愛し合えるなら、僕は君に優しくキスをしよう。

何も心配ないと、君を包み込む。

絶対に君を傷つけることがないように、君の盾になる。

しかし、君に選ばれる確率は二分の一ですらない。

それこそ幻かもしれない。
泣いても叫んでも、僕は選定される立場にしかないのだ。

僕はまた、奥に押し込められ、出てこないように頑丈に蓋をされる。

身動きもできず、僕はずっと君の夢ばかりを見る。

僕はエゴの固まり。

誰をのことをも傷つけることしかできないのかもしれない。

君を守りたいだけなのに…

2005/10/21 (Fri)

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