詩人:タキシード詩者 | [投票][得票][編集] |
もしも僕に魔法が使えたら
君をここから逃がしてあげる
でも君は僕の想いを知らない
僕はいつも笑っていて、それでもいつも泣いている
いっそ、消えることが出来れば楽なのかもしれない
僕は透明になり、それに誰も気付かない
嗚呼…
君が僕を思って一粒でも泪を流してくれたならば…
僕はそれだけで生まれてきたことに感謝できるのに
好きだ
愛してる
言葉にしようとしてもそんな陳腐なものにしかならないけれど
僕の気持ちはそんな言葉じゃすまない
僕が空気の一部になって君に吸い込まれたなら
一瞬でも君の生きることの糧になれたなら
すぐに吐き出されたとしても
それでも良いと思えるだろう
気付かれなくてもそれでいい
魔法使いになりたい
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