詩人:タキシード詩者 | [投票][編集] |
「私は貴方の友達すらなれていないの?」
心の中でつぶやいた。
あんなに楽しみにしてくれてたのに、私の姿を見てがっかり顔。
昨日は飲みすぎたから会う時間は手短に。
私がついて行くのも迷惑そうに、前へ前へ振り返りもせずに進んでいくの。
いつもは吸わないはずの煙草の吸い殻が灰皿をいっぱいにしていく。
メールをずっとしている貴方を見ると、私は孤独になった気がする。
行くところは貴方に任せるから、少しでも楽しく過ごして笑おうよ。
でも答えは
「ご自由に。俺に聞かれても困るんだけど」
私は悲劇のヒロインなんかじゃないけれど、少し涙がこみあげた。
別れ際のさよならもない。
貴方は走って去ってゆく。
私が多くを望みすぎたのかなぁ。
帰りに友達に電話して、一緒に帰ってもらったよ。
本当の友達ってこうじゃない?
さっきまで空元気絞りだしていたのに、自然に話がはずんでウキウキした。本当、ありがとう。
でもね、私は多くを望んだつもりはなかった。
一緒にいて楽しかったねって一言だけ言ってほしかった。
これは恋心なのかな?
もしそうなら私は一体何人の人に恋したんだろう。
ワガママ言ってごめんなさい…
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