詩人:猫の影 | [投票][編集] |
寒空の下、君と二人
抱き合ったのは去年の今ごろだっただろうか。
”僕は君しか見てなくて、君は僕しか見てなくて”
そう信じてた。
初冬の風が君の気持ちをさらっていって
二度と帰ってこなくなるまでは。
今年もまた初冬の風が吹き抜けてく。
「ねぇ、寒風さん。あの女の子の気持ち、どこにつれていったんですか?」
君のいない僕の隣を。
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月に一度の席替えで
前と後ろになったは良いけど
どーにもこーにも喋れない
君の目見ると
胸がドキドキ
頭もグラグラ
汗もダラダラ
どーにもこーにもしゃべれない
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「もうよしてくれ、人間なんて見たくない。」
「もう消えてくれ、人間なんて見たくない。」
「もう行ってくれ、人間なんて見たくない。」
そう吐き捨てて、今一時現れたホントの自分を
消すように、タバコの火を踏みつけた。
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今俺が喋っているのは
チームメイトの想い人。
これ見よがしに話しかけた。
暇つぶしがてらに口説いてみたら
『クリスマスデートこぎつけた。』
この女ももういいや。
『ゲームは終わり。』
傷つけるってわかってる。大事な友達もよくも知らない女の子も。
じゃあ何故そんなことするのかって?
『傷つけたいからさ!!』
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血にまみれたその手で汗をぬぐう。
汗に混じった血で顔が染まる。
『鉄の味がする』
こいつもか。
どいつもこいつも生き物の味がしない。
こいつ等実は生き物じゃなくて、機械だろ。
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位置について
よ〜い、ドン!
走って走って飛び降りろ。
そこは地上12メートル。
ラクなもんだ、ほんの数秒。
ほんとラクなもんだぜ、一瞬だ。
ホントに辛いのは自分じゃなくて
真介や雄介や唯や佐知子やなつみや他のみんなだ。
だから無責任に死ぬんじゃねェ。
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「もう逢えないの?」「逢えないよ。」
本当は「逢えない」じゃなくて
「逢わない」なのに
偽善者の仮面つけたまま
君との出会いに別れを告げた
明日の僕は汚れた仮面を脱ぎ捨てて
きれいなままの素顔のままで
また別の出会いに微笑みかける。