ホーム > 詩人の部屋 > 猫の影の部屋 > 現実。

猫の影の部屋


[435] 現実。
詩人:猫の影 [投票][編集]

抜けがらのように虚しくて苦しくて

消え入りそうな僕の声

吸い込まれてく


見えてるの 感じているの ねぇ

どうか立ち去ってください

針のような優しさなどは

煩わしいだけ


見えもしない 聞こえもしない

僕は消えゆく小さなほこり

つんざくような慟哭も

張り裂けそうな怒号さえ

すべてはあの闇の中へ

闇の中へ・・・

2007/12/15 (Sat)

前頁] [猫の影の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -