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猫の影の部屋


[479] メフィストフェレスの歩く夜。
詩人:猫の影 [投票][得票][編集]

夜に目が覚めた

嫌な夢だった訳ではない


先週知り合った女から手紙が届いた

どうしても逢いたいそうだ

どうしても逢いたいなら、どうにかしてあえばいいのに

他人まかせにしていることに、当人は気づいちゃいない


風が窓のガラスを叩いて

勝手気ままに部屋を出入りする

塞ぎたくてもふさげない隙間が、そこかしこにあるんだろう

強情で、傲慢な、その心




目を閉じた

世界はあいも変わらず真っ暗だった

2010/04/07 (Wed)

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