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猫の影の部屋


[480] 五月の薔薇。
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もし世界が終わりを迎えたらなどと、

しようもない事ばかり考えていた

考えていたもんだ



もしや自分は自分じゃないのではと、

しようもない事ばかり

ばかり考えていた



いつか花は開くのだろうと、君は遠くを見て言った

オフィーリア、いつも美しく微笑んでいる

そして風景はにじむのだろう







もうそれは届くはずのない手だと、

どうしようもない夢の話を

話を思い出す



いつかその瞳は閉じるのだろうと、君は空を見て言った

オフィーリア、水面に漂う髪が透ける

そして大気は流れ込むのだろう





いつか散るその花の名前は、思い出せなかった


いつか笑える日が来るのかしらと、君はこちらを見て言った

オフィーリア、優しいその手が頬を撫でる

そして視界はたゆたうのだろうか


そしてオフィーリア、君は

2010/04/18 (Sun)

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