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猫の影の部屋


[501] 希望。
詩人:猫の影 [投票][編集]

空、見上げた
澄んだ青が、目を刺した

君、との未来だ
撒いた種が、芽を出した

眼前の視界が、笑えないほどゆがんでいって そう
その馬鹿みたいな不条理劇も
その馬鹿みたいな悲しいことも
全部水に流しちゃってくれ

空、見上げた
汗ばんだ頬に、朱が差した

君、との未来を
描いたその絵に、朱を差した

瓦解する世界が、含めないほどふやけていって そう
その刹那のような幸福も
そのせつないような希望さえ
全て流れてしまえばいい


しまえばいい
しまえばいいのに……

君の名を呼んだ
声は青さにほだされたみたいだ




空、見上げた
澄んだ青が、目を刺した

君、との未来だ

2010/08/25 (Wed)

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