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猫の影の部屋


[517] 君の名を呼ぶ。
詩人:猫の影 [投票][編集]

かさついた肌に、何かを染み込ませるように、ゆっくりと、君の名を呼ぶ。

風が喉を駆け抜け、大気を震わせる。

それは草木を揺らし、大地を豊かにし、空を晴れ渡らせる。

星が瞬き、月がぱっくりと夜空を割る。

指先でそれを感じとったら、冷めた野菜ジュースを口に含む。

世界を吸い込んだら、また僕は君を想い、玄関をでる、そういう寸法だ。

2011/07/17 (Sun)

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