詩人:香奈 | [投票][得票][編集] |
…16年前
まだ学生だった
あの頃
好きな人に
渡したチョコで
公開告白になり
公開失恋をした
失恋したけれど
卒業しても
ずっとずっと好きだった
でも
今思い出すのは
あの人の隣に居て
よく笑う君
公開失恋を
からかわれたり
あの人と少し
距離が近くになれたと
思ったら
君のせいで
また離れたり
よく女子に
話しかけてた
へらへら笑う君が
当時は苦手だった
だから私は君を避けた
でも
時々君の背中が
気になった
いつも笑っている君
でもフと見た背中は
悲しそうだった
きっと好きだった
君の事
でも
公開失恋で
からかわれていたし
『嫌われてる』
と思っていた
だから避け続けた
私と一緒にいる
女子に話し掛ける君が
嫌いだった
だって
『私には話し掛けてくれない』から
でもクラス替えで
離れ、少し経った頃
忘れかけていた
君の声がした
私に話し掛けてくれた
私は驚いて
まともに返せてなかったかも
ねぇ
なんであの時
話し掛けてくれたの?
君を避け続けた私に
私をからかって
楽しんでたんでしょ?
ねぇ
私とあの人を
わざと近くにしたのに
距離が縮まった時
なんでわざと距離を
離すような事したの?
君のしたかった事が
全然わかんない
もう16年も
前の話なのにね
最近思い出すんだよ
笑っちゃうよね
君は今どうしてるかな
…会ってみたいな
あの時の事
聞きたい
君がもう
恋人いたり
結婚してても
別に構わない
少し思い出話しようよ
今もまだ
君の悲しそうな背中が
脳裏に焼き付いて
消えないの