詩人:香奈 | [投票][得票][編集] |
※この詩は何かの障害を持っている方、持ちながらも頑張っている方々にはとても失礼な事を言っています。
不愉快になると思いますので、この時点で不快に感じた方は読まない事をおすすめします。
たまにテレビで
障害を持ちながらも
頑張っている人
前向きな人
事故や病気で
障害者になってしまい
人生に絶望したけど
諦めずに前を向き
不可能だと言われた事も越えて見せた人
そんなテレビ番組を
見ると
いつも思ってしまった
『羨ましい』と。
私はどこにも障害はない。
あるとすれば『心』
手も足も
両方動くし
目も見えて
言葉も聞けるし話せる
でも
テレビを見た
親はいつも言う
『こういう人達偉いよねぇ』
『頑張ってるよね』
そしてその後に
『それに比べて…私の子供ときたら…いつになったら自立してくれるんだか』
と
私は酷い人間だ
障害を持つ方は
頑張ったから
歩く事が
出来るようになり
『偉い』『凄い』と
言ってもらえると
羨ましいと思った
私も障害者に
なりたかった
酷く歪んだ考え
『普通』なんだから、なんでその『普通』の事がアンタには出来ないの
と言われて
とても
歪んだ考え
障害者になりたいと
障害を抱えた方が
どんな努力をしたかも
知らずに…
ある言葉を思い出した
「普通の事が出来ない」
『貴方にとって『普通』って?』
「皆と同じ事が出来ないから…」
『私は私であって
貴方は貴方でしかない。皆と同じように『普通』の事が出来なくたっていいじゃない』
『貴方は貴方なんだから』
そうだよね
皆が出来る事が
普通に出来なくたって
私が出来る事を
私なりにやれば
いいんだよね?
私の『普通』は
私が決めても
いいんだよね?
私が
私を認めてあげても
いいんだよね
頑張ってると…