濃紺の空星が散りばめられてひやりと冷たい澄んだ冬の空気がふと吐いたため息を白く染めた冷たい指先を空に伸ばしてみるの天高くに光る星に届かない君を重ねて頬を伝うのはきっと見えない涙からっぽのこころをじわりと濡らしていくの寂しい冬の夜には空を見上げてきっとなにかが満たされるの
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