詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
すべてを歌うことにしたんだ
伝えたくて歌うことにしたんだ
夢を歌う
希望を歌う
願いを歌う
すべてを歌うことにしてるんだ
少しでも伝えたくて歌うことにしてるんだ
喜びを歌う
怒りを歌う
哀しみを歌う
楽しみを歌う
たくさんの伝えたいコトを歌うことにしたんだ
声の限り歌うことにしてるんだ
歌は何も変えられないて言ったみんなへ。
僕は
歌うことにしたんだ
うたを信じてるから。
詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
寒い
ココナッツの匂いがクラクラする
このまま
何処か遠くへ行ってしまいたい。
持ち物は
傘と
お弁当
お茶
ケータイに
イヤホン
筆箱
手帳と
楽譜
あの人達の写真と
ノート
所持金は600円。
…月末の中学生は財布が軽い
なんでさっきの電車は冷房がかかってたんだ
なんでこの電車はこんなにココナッツ臭いんだ
マフラーを買って
部活に行くしかないか
あ、あとマスクも。
…月末の中学生の財布は軽いんだ
詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
待ってるんでしょう
すべてを
いつの間に受け身な僕が居て
踏み出せずにいる
小さな一歩も
大きな一歩も
そこまで変わらなくて
ただ立ち尽くすだけ
変化を怖がるなら
なにもかもこのままにして
この時をさ迷っていて
詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
夢なんか
そんないっぱいあらへん
欲張りになんかなりたないもん
いくらまだ子供だからって
他のコト考えられへん
むしろいらへん
そんな簡単に言わんといて…?
あたし
ただ
ずっと歌ってたいんよ……
詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
布団に潜り込んだ
何も
考えたくないねん
暗闇の中
目を閉じれば
倖せは其処にある
でも それは夢だから
いつかは暗闇(ゲンジツ)に戻らなくちゃ
ねぇ…
本物の倖せは
何処にあるんかな
見つけられるんかな
誰かのGAMEの中で生きてるんじゃないかって
怖いんよ。
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水の戯れ止まることなく
流れ流され流れゆく
上寿を遂げし緑には
新しき命が覆いけり
尽きぬ水の交わりを
尽きぬ緑の重なりを
止めぬように
止めぬようにと
この奥入瀬の命を。
総ての水と緑を。
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割れた鏡に映るのが
罅割れた僕の心なら
この真新しい鏡が映すのは
遠からず君の心なんだろう
キレイゴトで塗り固められた君の君にとっての真実は
僕の僕にとっての偽りで
君の善意は僕にとっての偽善になる
君の安らぎは僕の痛み。
わかっていてそれでも微温湯に浸かっている僕は狡い
ポケットから水溜まりに飛び込んだ新しい鏡
砕けて僕の足下に戯れた
空と足下の月はいつもより眩しかった。
詩人:林檎飴 | [投票][編集] |
確かに見たんだ
狭い四畳半の部屋の隅
確かに見たんだ
真っ赤な眼をした子猫ちゃん
手を伸ばせば喉の奥で鳴く
折れそうな細い身体を抱き締めた
独りじゃ生きていけないんだろう
お互い様じゃないか
だからせめて朝が来るまで此処に居てくれよ
夜は暗いよ
独りじゃ何も出来やしないんだろう
お互い様じゃないか
差し出された手を掴んだのは
君じゃなくて…
確かに居たんだ
部屋に敷かれた布団の上
手を伸ばせば届くと思っていたのに
小さな温もりは何処へ行った?
独りじゃ生きていけないんだろう
お互い様じゃないか
せめてこの曲が出来るまで居て欲しかった
意義がなくなる
独りじゃ何も出来やしないんだろう
お互い様じゃないか
弱さに差し出した手は
僕のじゃなくて…
独りじゃ生きていけないのさ
寂しすぎて
独りじゃ何も出来やしないのさ
情けないだろう
独りじゃ生きていけないんだろう
お互い様じゃないか
独りじゃ何も出来やしないんだろう
お互い様じゃないか
差し出された手を掴んだのは
君じゃなくて……