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林檎飴の部屋  〜 「鏡」への投 票 〜

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詩人:林檎飴

割れた鏡に映るのが
罅割れた僕の心なら
この真新しい鏡が映すのは
遠からず君の心なんだろう
キレイゴトで塗り固められた君の君にとっての真実は
僕の僕にとっての偽りで
君の善意は僕にとっての偽善になる

君の安らぎは僕の痛み。
わかっていてそれでも微温湯に浸かっている僕は狡い

ポケットから水溜まりに飛び込んだ新しい鏡
砕けて僕の足下に戯れた


空と足下の月はいつもより眩しかった。

2006/07/15 (Sat)
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