詩人:そほと | [投票][編集] |
チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
じゃんけんぽん
パ・イ・ナ・ツ・プ・ル
買い物カゴ下げたかあさん
この時ばかりは負けてくれなかった
いつだって先に上がって
おかえりなさいを言うんだ
チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
じゃんけんぽん
今もたぶん続いているんだ
じゃんけんはしなくなったけどね
あと一回だけ
きっと言ってくれるんだ
おかえりなさいって
チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
パ・イ・ナ・ツ・プ・ル
グ・・リ・・コ
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赤ん坊の
すわらない首
ささえていた左手が今
本の背中をささえている
ページの
めくり方も個性かな
ペロリ
指を舐めてみる
赤ん坊の
泣かない深い夜に
静かな自分の息が
聞こえる
詩人:そほと | [投票][編集] |
おんな
恋する
美しい
花も
恋する
美しい
とろり とろり
蜜のように思い出すのは
甘すぎて痛くなる胸
この花のような人
知ってます
誰かに恋して
いたことも
詩人:そほと | [投票][編集] |
全てが在る無の世界に
初めて誕生した命
生きることが喜びでなかったら
その瞬間死ぬと思うね
だァ・かァ・らァ
生きる苦しみは錯覚なんだってば
この大馬鹿ヤロー
詩人:そほと | [投票][編集] |
ひらかなが白い湯気になって
窓から夜空に逃げて行くのを
湯船に浸かって眺めていた
たからもののおもちゃがなくなるのと
おかあさんがいなくなるのと
どっちがいい?
小さい時見てた月は
もっと綺麗だったと言った母の横顔に
手が届きそうな
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詩・曲 そほと
しかめっ面もぶっちょう面も
泣きっ面もふくれっ面も
みいんなみいんな笑顔のつぼみ
待っているのはさそい水
さそい笑顔のひとしずく
眉間にシワを寄せてても
口をへの字に曲げてても
みいんなみいんな笑顔のつぼみ
待っているのはさそい水
さそい笑顔のひとしずく
愛想笑いでも作り笑いでも
つられて笑えば本気笑い
どんな時でも笑顔でいれば
笑う門には福来る
さそい笑顔で福来る
さそい笑顔のひとしずく
詩人:そほと | [投票][編集] |
ヒビ割れたコンクリートの上を
歩く
靴は足底の型どおりに
窪み
満遍なく疲労が
淀む
地盤の所為だから
ヒビ割れは仕方ないとして
手の指に刺さったトゲと
スリキズ キリキズ ヒッカキキズ は
ささくれた心の実像
キズ付けられた心が
一番無難な仕返しの方法を取ったのだ
かくして
痒みに似た疼きを伴い
右足に虚無
左足のカオスが
交じり合う事も無く
同居する