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そほとの部屋  〜 投稿順表示 〜


[112] チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
詩人:そほと [投票][編集]

チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
じゃんけんぽん
パ・イ・ナ・ツ・プ・ル

買い物カゴ下げたかあさん
この時ばかりは負けてくれなかった
いつだって先に上がって
おかえりなさいを言うんだ

チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
じゃんけんぽん

今もたぶん続いているんだ
じゃんけんはしなくなったけどね
あと一回だけ
きっと言ってくれるんだ
おかえりなさいって

チ・ヨ・コ・レ・イ・ト
パ・イ・ナ・ツ・プ・ル
グ・・リ・・コ



2009/02/01 (Sun)

[113] 静かな夜
詩人:そほと [投票][編集]

赤ん坊の
すわらない首
ささえていた左手が今
本の背中をささえている
ページの
めくり方も個性かな
ペロリ
指を舐めてみる

赤ん坊の
泣かない深い夜に
静かな自分の息が
聞こえる



2009/02/01 (Sun)

[114] カンナ
詩人:そほと [投票][編集]

おんな
恋する
美しい

花も
恋する
美しい

とろり とろり
蜜のように思い出すのは
甘すぎて痛くなる胸

この花のような人
知ってます

誰かに恋して
いたことも



2009/02/01 (Sun)

[115] 花は歌う
詩人:そほと [投票][編集]

鳥がさえずるのは
恋の季節だからで
花が咲くのも
恋の季節だからで
花が歌っていないと
思い込んだのは
いつの時代からだろう



2009/02/01 (Sun)

[116] だから(俺)
詩人:そほと [投票][編集]

全てが在る無の世界に
初めて誕生した命
生きることが喜びでなかったら
その瞬間死ぬと思うね
だァ・かァ・らァ
生きる苦しみは錯覚なんだってば
この大馬鹿ヤロー



2009/02/01 (Sun)

[117] 月が近くて
詩人:そほと [投票][編集]

ひらかなが白い湯気になって
窓から夜空に逃げて行くのを
湯船に浸かって眺めていた

たからもののおもちゃがなくなるのと
おかあさんがいなくなるのと
どっちがいい?

小さい時見てた月は
もっと綺麗だったと言った母の横顔に
手が届きそうな



2009/02/01 (Sun)

[118] さそい笑顔のひとしずく
詩人:そほと [投票][編集]

                 詩・曲 そほと

しかめっ面もぶっちょう面も
泣きっ面もふくれっ面も
みいんなみいんな笑顔のつぼみ
待っているのはさそい水
さそい笑顔のひとしずく

眉間にシワを寄せてても
口をへの字に曲げてても
みいんなみいんな笑顔のつぼみ
待っているのはさそい水
さそい笑顔のひとしずく

愛想笑いでも作り笑いでも
つられて笑えば本気笑い
どんな時でも笑顔でいれば
笑う門には福来る
さそい笑顔で福来る
さそい笑顔のひとしずく

2009/02/24 (Tue)

[119] 熱帯魚
詩人:そほと [投票][編集]

わたし
美しくないし
おしゃれもヘタだし
歩き方も変だし
熱帯夜に
泳げないし



2009/02/01 (Sun)

[120] あそぶ
詩人:そほと [投票][編集]

「種」が「花」になる
それはあまりにも
あたりまえすぎるほどの
あたりまえ
「土」の個性
咲いたのが「花」
と 仮定してみるのも
おもしろい



2009/02/01 (Sun)

[121] 仕事
詩人:そほと [投票][編集]

ヒビ割れたコンクリートの上を
歩く
靴は足底の型どおりに
窪み
満遍なく疲労が
淀む
地盤の所為だから
ヒビ割れは仕方ないとして
手の指に刺さったトゲと
スリキズ キリキズ ヒッカキキズ は
ささくれた心の実像
キズ付けられた心が
一番無難な仕返しの方法を取ったのだ
かくして
痒みに似た疼きを伴い
右足に虚無
左足のカオスが
交じり合う事も無く
同居する



2009/02/01 (Sun)
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