詩人:そほと | [投票][編集] |
日陰のほたるぶくろ 白
ため息を ほ〜
うつむいたその首に頚骨が浮いて見える
日陰のほたるぶくろ 白
ため息を ほ〜
ほ〜ほ〜ほ〜たる来い
あっちのみ〜ずはに〜がいぞ
日陰のほたるぶくろ
明日の雨はお前にやる
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悲しい小鳥が
空へ逃げた
振り返り振り返り
飛んでった
少年は
子持ちの小鳥をマミーと呼んだ
その時から小鳥は
悲しい小鳥となった
悲しい小鳥は
空へ逃げた
振り返り振り返り
飛んでった
少年は
二人目のマミーを無くし
子鳥は
親鳥を無くした
少年は
悲しい子鳥を育てた
子鳥は
悲しい少年を
飼うのかもしれない
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小奇麗な早朝のバス待合所は
コスモスに囲まれて無人
共に新鮮な光の中に在って
私は
軽〜くヒーターを入れた車内で
オカリナの風に包まれる
そういえば
昔おふくろ様が
セーター編んでくれたよなァ
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ランニングシャツ
半ズボン
サンダル
母に言われ被ってきた帽子は
何処かへ忘れてきた
汗を拭くハンカチはポケットの中で
その存在理由を失っている
指を色紙で染めながら
青空と己とを繋ぐ作業に没頭した成果は
多種多様な飛行機の残骸
色とりどりの飛行機の残骸
ボクは十二分に満足したんだ 十二分に
なのにナニが止まらなかったのだ
家に取って返し持ってきたのは新聞
新聞紙で作った大きな紙飛行機
なのに
グロテスクだったのだ
ボクは家に帰るしかなくなったのだ
しかたがない
その前に帽子だけは探しておこう
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アン・ドゥウ・トロワ
いつ・むう・なな・や
気まぐれ風が吹くのだわ
アン・ドゥウ・トロワ
いつ・むう・なな・や
四抜きで居た日も有ったけど
濡れてキレイな花だもの
枯れる定めのその日まで
背すじ伸ばして咲くのだわ